こんにちは、kyan(@sumibi_kyan)です♪
前回は木炭をコスト面から検討してみましたが、今回は自分にあった木炭を見分けるポイントを書いてみます。
自分にあった木炭を選ぶポイント
種類で判断
マングローブ炭、備長炭、ナラ炭…様々な木炭が販売されていますが、一般的には「単価、着火性、火保ち」を基準に選ぶとよいでしょう。
木炭種類別の早見表
種別 | 着火 | 火力 | 火保ち | 価格 | 屋内 | 再利用 | 備考 |
バーベキュー木炭 | ◎ | ◎ | × | ◎ | × | × | 匂いあり |
広葉樹炭 | ◎ | ◎ | △ | △ | ○ | × | |
オガ備長炭 | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 灰が多い |
備長炭 | × | ○ | ◎ | × | ○ | ○ | 爆ぜが強烈 |
どれか一種類だけ選んで使うなら広葉樹炭(ナラ炭、くぬぎ炭など)。複数組み合わせるならオガ備長炭+バーベキュー木炭(マングローブ炭)がオススメです。
大きさで判断
コンロに入る大きさの炭を買うと、割る手間が省けて楽です。
七輪ならば小さい炭、BBQコンロなら大小の炭がバランスよく入っている木炭を選びましょう。
木炭(オガ備長炭を除く)は、容量の大きいパッケージに大きい破片の炭が入る傾向があるので、大きいコンロでは重宝するでしょう。
用途で判断
木炭は種類に応じて得意/不得意分野があります。
利用方法に応じて向いてる木炭を選ぶとBBQがより便利になるでしょう。
適した木炭 | 適した調理方法 | 理由 |
バーベキュー木炭 (マングローブ炭) |
オガ備長炭への焚付 鍋や鉄板を利用した煮炊き |
着火しやすく火力が強い |
広葉樹炭(ナラ炭) | オールマイティに使用可能 | 着火性と火保ちのバランスが良い |
オガ備長炭 | 焚付以外の全ての調理に利用可能 | 火保ちよく、火力強い、単価安い |
備長炭 | 網焼や炙り料理など木炭の熱で直接的に調理 | 火保ちよい、焼き物に適した火力 |
価格で判断
木炭の参考価格
炭種 | 平均的なキロ単価 | 参考価格 | 備考 |
バーベキュー木炭 | 150円 | 3kg450円程度 | マングローブ炭など |
オガ備長炭 | 230~280円 | 5kg1400円 、 10kg2300円程度 |
|
広葉樹炭(国産) | 250~370円 | 3kg1000円程度 | ナラ炭、くぬぎ炭など |
備長炭(海外産) | 300~400円 | 15kgで5000円程度 | |
備長炭(国産) | 533~1000円 | 15kgで8000 ~15000円程度 |
※価格は北海道地域でのkyan調べ。
※以前はマングローブ炭はキロ100円前後、オガ備長炭はキロ100~150円程度でしたが、2013年頃からの物価上昇に伴い、現在では3~5割ほど値上がりしてます。
コストだけならバーベキュー木炭が有利だけど・・・?
ですが、たとえばバーベキュー木炭は熾きるまでの臭いがキツくて一般に屋内利用できません。
屋内で焼き物したい時に、安さだけで選んでしまうと大惨事になります(臭いはしばらくとれません)。
というわけで、まずは自分の用途にあった木炭を選ぶことを優先し、そのうえで残った選択肢の中からコストを含めた判断をするのがベターです。
「高価=よい炭」とは限らない
木炭の価格差は、電化製品のように「高価=よい物」とは言い切れません。
たとえば国産炭は生産規模の少なさや人件費からか海外炭より高価になりがちですが、それと「燃料として優秀かどうか」は別問題です。
特に燃料として使う分にはあまり高級な物を使っても自己満足以上の違いは得られないと思います。
自分の用途にあうならば、広く市販されている一般的な木炭で十分です。
コスト面から木炭を検討するならば
別記事【木炭のえらびかた】木炭を種類別にコスト面から考えるにて検討していますので、あわせてご覧いただくとよいかもしれません。
産地で判断…?
最後の判断基準は「産地」。
「紀州備長炭」や「岩手なら切炭」のように組合等が一定の品質を担保して出荷している例はありますが、そういった事例以外は産地で選んでも、現状ではその産地が木炭にどのような姿勢で取り組んでいるかの見える化が十分されておらず判断材料としては弱いため、あまり意味がないかなと思います。
ガソリンを給油する際に「このガソリンはガワール油田産だな」とか、「俺のレクサスには北海油田産がいい」と考えて給油する人はまずいないでしょう。「燃料」としての木炭で重要なのは「品質」であって、「産地」は二の次ということです。
あくまで、その木炭が自身の用途に適ってるかとコストで選ぶ方がプライオリティ高いでしょう。
国産・外国産はお好みで
前述の通り品質とコストの兼ね合いが大切なので外国産でもOKと思っていますが、敢えて国産品にこだわるとしましたら、ブランド化されてる産地の木炭は、とりまとめてる団体(地元の木炭組合など)が出荷前に品質チェックを行っているのでオススメしやすいです。
白炭(備長炭)であれば紀州備長炭や土佐備長炭。どの炭も硬く焼きしまっていて驚異的な火保ちです。
黒炭(ナラ炭)であれば岩手なら切炭が有名です。着火性と火保ちの良さが両立して扱いやすいです。
我が地元・北海道ですと、(これまで使った範囲では)駒ケ岳・弟子屈・厚真・浦幌・鶴居で作られた木炭は高い水準を保っていました。
※他にも高品質な産地はありますが、一般の販路に乗っていなかったりしてご紹介しても買えない場合があるので割愛しています。
ちなみにkyanはとにかく手当たり次第買うので(笑)、国産・海外産の両方を使用しています。
パッケージを見ただけじゃ炭の良し悪しなんてわからない!
当サイトでは42種類(本記事掲載時点)の木炭レビューを掲載しています。
大手スーパーやホームセンターのプライベートブランド品などは全国で販売していますので、見たことのある商品があるかもしれません。
忖度なしで評価していますので、あわせて参考にしてください♪
コメント
木炭を選ぶポイントを様々な角度から検討してみました。
どの木炭を買えばいいか迷ったら参考にしていただけましたら幸いです♪
次回は、バーベキューで選びたい木炭の種類を発表します。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
様々な角度から木炭の良しあしを解説していますので、他記事もぜひご覧ください♪
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