【木炭のえらびかた】利用シーン別の選び方

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こんにちは、kyan(@sumibi_kyan)です♪
前回は木炭の種類と特徴についてをお送りしましたが、今回は続編として利用シーン別のオススメ木炭を書いてみます。

なお、本記事は前回の記事からの続きものですので、あわせてご覧いただけるとより理解が深まると思います♪

【木炭のえらびかた】木炭の種類と特徴をまとめてみた
世間に流通している様々な木炭を、種類別に特徴や違いを解説していきます♪

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利用シーン別の木炭選び方

木炭別の特徴

早見表

前回のおさらいとして、木炭別の特徴をまとめた表を再掲します。

種別 着火 火力 火保ち 価格 屋内 再利用 備考
バーベキュー木炭 × × × 匂いあり
広葉樹炭 ×
オガ備長炭 × 灰が多い
備長炭 × × 爆ぜが強烈

特徴別の優位順

木炭を特徴別に順位付けすると、以下の表になります。

着火性 バーベキュー木炭>広葉樹炭>オガ備長炭=備長炭
火保ち 備長炭>オガ備長炭>広葉樹炭>バーベキュー木炭
コスパ オガ備長炭>バーベキュー木炭>広葉樹炭>備長炭

利用シーン別

二代目の七輪(BUNDOK BD-385)

七輪に適した炭は?

選ぶポイント 七輪は炭を入れるスペースが小さいので、大きい炭は割らないと入りません
オススメ木炭 小丸など小さめの木炭(特にオガ備長炭
備考 一級品を買ってもどうせ割るので、不揃いのB級品がオトクです。

屋内利用に適した炭は?

選ぶポイント 爆ぜず、炎や煙が出にくく、臭いが少ないこと
オススメ木炭 広葉樹炭(ナラ炭)オガ備長炭
備考 備長炭は爆ぜが強烈なので継ぎ足し着火はオススメしません

たきつけ(着火材)に適した炭は?

オガ備長炭や備長炭といった白炭を熾すためには、たきつけとなる炭/熱源が必要です。

選ぶポイント 着火しやすく、かつ火力が強いこと。コストが安ければ尚良し。
オススメ木炭 バーベキュー木炭(マングローブ炭)
火力が強くコストが安いため適しています。
備考 焚き火があるならば、放り込むと速く着火します。

利用時間別

短時間の利用に適した炭は?

デイキャンプや日帰りのBBQなど、概ね2時間程度の利用を想定した場合。

選ぶポイント 着火性
オススメ木炭 広葉樹炭(ナラ炭)、次点でバーベキュー木炭(マングローブ炭)
※バーベキュー木炭(マングローブ炭)は熾きるまで酸っぱい臭いが出るため、扱いにくいです。
備考 kyanイチオシのオガ備長炭や備長炭といった白炭は、火熾しに時間かかること、短時間利用であれば炭が残ってしまい始末が必要になるのがネック

長時間の利用に適した炭は?

キャンプで1日中炭を使い続けるような用途を想定した場合。

選ぶポイント 火保ちのよさ
オススメ木炭 オガ備長炭備長炭といった白炭
コスト面ではオガ備長炭の方が有利でしょう。

調理シーン別

ダッチオーブンの上火として木炭を使用中
2013年11月ポロトの森にて

早見表

適した木炭 適した調理方法 理由
バーベキュー木炭
(マングローブ炭)
木炭の熱を間接的に使って調理する方法
(鍋・鉄板・炊飯・湯沸かし)
火力強い、安価
備長炭 木炭の熱で直接的に調理する方法
(網焼き、炙り)
火保ちよい、焼き物に適した火力
広葉樹炭(ナラ炭)

オガ備長炭

どちらの調理方法でもOK 火力と火保ち、価格のバランスがよい

焼き物調理に適した炭は?

選ぶポイント 火保ちのよさと燃焼時の匂いが少ないこと。
火力は程々でよい(強すぎると焦げてしまうため)
オススメ木炭 オガ備長炭備長炭広葉樹炭(ナラ炭)

コスト面はオガ備長炭が、品質面は備長炭が有利。
特に備長炭は通常は脂が炭に滴って炎をあげるホルモンなど脂の多い食材でも油煙や炎が上がりにくいため焦げづらい。

不向きな木炭 マングローブ炭
完全に熾きるまで特有の酸っぱい臭いがあること、火保ちが悪く頻繁な継ぎ足しが必要のため。

鍋や鉄板、ダッチオーブンといった調理器具の熱源に適した炭は?

選ぶポイント 火力の強さ
オススメ木炭 屋外ならバーベキュー木炭(マングローブ炭)オガ備長炭、屋内ならオガ備長炭
不向きな木炭 備長炭や広葉樹炭(ナラ炭)は割高なので、勿体ないです。
(おそらく「紀州備長炭で沸かしたお湯はマングローブ炭のそれより美味しい」ってことはないはず)
備考 鍋にススがついてもよければ、焚き火の火力を使うのもよいです。

継ぎ足しに適した炭は?

選ぶポイント 熾きる際に臭いが強くないこと
オススメ木炭 オガ備長炭備長炭広葉樹炭(ナラ炭)
不向きな木炭 バーベキュー木炭(マングローブ炭)※熾す時に悪臭出るため

一般的なBBQパーティに適した炭は?

選ぶポイント 価格
オススメ木炭 広葉樹炭(ナラ炭)
仮に5kgのオガ備長炭を買っても、持て余して倉庫の肥やしになります。
備考 気の合うメンバー同士など、特別な演出としてならば備長炭を利用するのはアリ。

コメント

いかがでしたでしょうか。

様々な木炭が市販されているので、はじめてだと「自分にはどの木炭がよいのか」、違いがなかなかわからないと思います。

前回が総論というか抽象的な内容だったので、今回は具体的に書いてみました。
どの木炭を買えばいいか迷ったら参考にしていただけましたら幸いです♪

次回は、燃焼時間単価という観点から選ばれる木炭はどういうものか、書いてみます。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

<木炭のえらびかた>シリーズご紹介
様々な角度から木炭の良しあしを解説していますので、他記事もぜひご覧ください♪
種類別の特徴を知りたい場合は…
【木炭のえらびかた】木炭の種類と特徴をまとめてみた


シーン別に適した木炭を選びたい場合は…
【木炭のえらびかた】利用シーン別の選び方


コストパフォーマンス良好な木炭はどれ?
【木炭のえらびかた】燃焼時間単価から選ぶ木炭


木炭の特徴から考える最適な利用法
【木炭のえらびかた】木炭の特徴から選ぶポイント


バーベキューでオススメの木炭を検討
【木炭のえらびかた】バーベキューで選びたい木炭の種類とは


木炭でわからないことがあったらコチラ
【木炭のえらびかた】木炭Q&A

コメント

  1. ORION より:

    我が家の使い方だとオガ備長炭ですね。
    灰が多いといっても七輪だと使う量が少ないので
    目詰まりする程までいかないですし。
    見た目ならオガ備長炭に広葉樹炭載せるとか。
    でも、備長炭は爆ぜにくいと思い込んでいたので使うときは気をつけます。
    危険性を喚起する情報はありがたいです。

    これからは積極的にオガ備長炭で行こうと思います。
    割りやすいですし。

    • kyan より:

      ORIONさん、こんにちは♪

      オガ備長炭、いいですよね。
      結論としては同意見ですが、この後の記事で書いているので・・・(笑)
      ちなみに家の七輪だと、キャンプ1泊で8時間ほど燃やしたら目皿の下が灰で埋まります。

      備長炭の爆跳(爆ぜ)はホント怖いです。
      硬くて熱い木炭片が目に入ったら失明する危険性が十分にあります。
      (火熾し器の中で結構な音を立ててます)
      燃料用としては、誰にでも気軽にオススメできる炭ではないですね。

  2. ORION より:

    爆ぜるのは水分が抜け切れていない品質の良くない炭、って覚えていたものですから
    高級な備長炭は爆ぜないのかとばかり思っていました。
    キヲツケヨウ。

    >キャンプ1泊で8時間ほど燃やしたら目皿の下が灰で埋まります。
    は、8時間!?
    さすが炭火に魅せられたkyanさん。
    我が家、そこまで長く熾した記憶がありません。

    近頃のキャンプ場の混雑で、サイトの奥の奥へ行くために
    軽量コンパクトを目指そうとしていますが
    そのコンパクト化のためにTG-Ⅲを検討しています。

    • kyan より:

      ORIONさん、おはようございます♪

      >爆ぜ
      天然炭は高級/低級問わず多孔質なので、水分を吸着する性質があります。
      そして一度水分がくっつくと、加熱するまで離れないと聞きました。
      炭屋さん曰く、「出荷して3ヶ月経過した後は(爆ぜの)保証はできない」とか。
      (密度の高い)備長炭を使う際はお気をつけください~

      >長時間燃焼
      夕食後は、熱燗つけたりツマミを炙ったりダラダラ呑んだくれるので必然的に長時間に?
      宿泊を伴うキャンプの時は、寝るまで燃やしっぱなしかも…。

      >ユニセラ
      使ったことはありませんが秀岳荘で見た限り、軽量コンパクトと低燃費を両立していて良さげですね。

      ちなみに我が家は「混雑してるなら庭BBQでいっか」になりました。
      電源シャワー冷蔵庫寝具完備交通費ナシで、敷居が低くて重宝してます?