こんにちは、kyan(@sumibi_kyan)です♪
本日は、コンパクトなのに頼れるポータブル電源、EBLのMP500をご紹介します!
MP500のレビュー
仕様
サイズ | 29.2 x 20.2 x 19.4 cm(幅x奥行きx高さ) |
重さ | 6.8kg |
電池材質 | リチウムポリマー |
充放電回数 | 公称3000回 (バッテリー寿命:定格容量の80~90%未満) |
電源容量 | 519Wh(140400mAh) |
充電時間 | AC接続 約6-7時間 DC接続 約7-8時間 ソーラーパネル接続 約7-9時間 (パネル性能や天候、気温による) |
端子 | (入力) DC7909(7.9mm×0.9mm)×1、アンダーソン×1 ※ソーラーパネルは電圧12-26V/入力電流は5.5~6Aで、最大105Wでの充電が可能 ※MPPT制御はDC7909経由の接続でも動作するとのこと(メーカー談)
(出力) |
付属品 | 充電用ACアダプタ、MC4-DC7909変換ケーブル、シガーソケット-DC7909ケーブル
※ソーラーパネル用の入力端子はアンダーソンコネクタですが、付属の変換ケーブルはMC4-DC7909がついています。 |
※説明書、およびメーカー商品ページより引用(一部はメーカー様から情報提供/筆者テストによる)
製品紹介
外箱
アウトドア的なイケメンがいかにもっぽいデザインです😀
外観
黒とオレンジのツートンカラーで渋めなデザイン。
アウトドアでも映えますね。
本体上部にはワイヤレス充電用のスペースがあります。
出力は最大10Wで、15Wに対応してないのがやや残念。
側面は排気口があります。
AC出力で掃除機など消費電力の大きい機器を使うと稼働してました。
ここは塞がないようにしましょう。
全ての端子は正面にまとまっています。
USB-C(PD)端子が一つしかないのは気になるところです。
裏面は四方に滑り止めが貼り付けられている他、仕様もここに掲載されていました。
付属品
本体、充電用ACアダプタ、MC4-DC7909変換ケーブル、シガーソケット-DC7909ケーブルが付属しています。
ACアダプタは入力が100-240V 2.5Aで50/60Hz両対応。出力は25V/4A 100W表記があります。
実際に充電してみると、100~103Wで充電されていました。
手持ちのソーラーパネルの出力端子によっては、別途変換ケーブルを購入する必要があります。
ソーラー側とポータブル電源側で端子を調べて変換ケーブルを別途揃えるのは面倒なので、同一メーカーで揃えるのがオススメ。
あれこれ悩むことなく接続できるので楽チンです。
本体ライト
白色LEDタイプで、画像の通り結構明るいです。
光は水平方向に拡がるため、ガレージ作業の時に便利です。
本機でどのくらいの時間使えるか?(機器別)
説明書に記載されている、仕様上の「主な使用機器の目安」はこんな感じです。
画像から計算すると変換ロスが20%前後で、差し引き420~450Wh分の電力を使えるようですね。
手持ちの他のポータブル電源と外観比較
左から本品(519Wh)、GOLABS R300(299Wh)、BougeRV ポータブル電源 (220Wh)。
※カッコ内は電池容量
比較対象の中では本品が最も大きいですが、容量も大きいのと自宅用途だったり車載する分にはそこまで気になりません。
※画像右端のポータブル電源が小さいのは容量もさることながら、インバータ(AC電源を使えるようにする装置)非搭載ということも大きいです。
実際に使ってみた
使用テスト
ノートパソコン、家庭用扇風機、ポータブル冷蔵庫で実際の使い勝手をテストしてみました。
PC(機種:Lenovo ThinkPad X1 Carbon (Gen.6))
USB-C(PD)経由で使用しました。
満充電から0%まで使用続けた結果は、45時間47分でした。
ネット閲覧やテキスト作成と軽負荷の作業が主でしたので、動画編集など高負荷の動作をさせれば稼働時間はもっと短くなると思います。
これだけ使えれば十分で、大規模停電時でもオフライン作業で出来ることは問題なく仕事できそうです。
扇風機(機種:eeemo EF-316R)
AC経由で使用しました。
満充電から0%まで使用続けた結果は、10時間40分でした。
消費電力は36~48W、風の強さは「弱」「中」「強」いずれも大差ありませんでした
(「強」で最大50W程度)
一時的に使うならともかく、大規模停電時の使用には時間的に不安があります。
ちなみに扇風機の消費電力はほぼ一定だったので、ここから
計算上のDC-AC変換効率は、ざっくり80%位と推定することができます。
ポータブル冷蔵庫(機種:BougeRV CRPRO30)
DC経由(シガーソケット)で使用しました。
満充電から0%まで使用続けた結果は、32時間07分でした。
テスト時は庫内温度0℃スタート、設定温度も0℃、ECOモードにしていました。
消費電力は、ポータブル冷蔵庫側で稼働してない時は「0W」表示(実際には微弱に電流が流れると考えられる)、稼働中は30~50W程度。冷蔵庫側の入力電圧は12.6~13.1Vでした。
キャンプ使用ですと、(前後の移動時間は車内のシガーソケットから充電するとして)本機で滞在時間が30時間まで使えることになりますね。
1泊なら余裕。2泊だと後半はソーラー充電を併用しないと厳しいかな?
充電テスト
ACアダプタ経由、シガーソケット経由、ソーラーパネル経由で充電して使い勝手をテストしてみました。
AC充電(接続先:DC7909)
0%→100%の充電を3回実施して、いずれも5時間~5時間10分で満充電になりました。
(仕様では6-7時間とありましたが、それより早く充電完了しました)
ちなみに100%になっても10分前後弱い充電を続けて完了になります。
充電中は100~103Wで充電されていました。
DC充電(接続先:DC7909)
走行中に3時間の充電をして、53%→98%まで充電されました。
1時間あたりの充電量は約77Whで、0%→100%まで満充電するのに約6時間45分かかる計算になります。
(仕様上の充電時間は7-8時間ですが、計算上はそれより早く充電完了しそうです)
45% 519Wh×0.45=233.55Wh @1.283Wh/min. [1.283Wh×60 = 76.99Wh]
519Wh / 1.283Wh/min = 404.52 min. = 6.742 hours. 約6時間45分
ソーラー充電(接続先:DC7909)
真夏の晴天時の午後に80Wソーラーパネルを利用して61%→77%まで充電されるのに2時間9分かかりました。
計算すると1時間あたりの充電量は約38.62Whで、0%→100%まで満充電するのに約13.5時間かかりそうです。
本機は200Wのパネルまで対応し最大105Wまで入力可能ですので、大容量のパネルを使ったほうが実用的でしょう。
レビュー
よいところ
ワイヤレス充電対応
実際に使ってみると便利。
アウトドアではケーブルの取り回しが不便なので、この機能はありがたいです。
AC出力が純正弦波
安価なポータブル電源だと擬似正弦波が多い中、本機は純正弦波。
マイコン制御の電気毛布など、波形に依存する電気機器も利用可能です。
ソーラパネルとの相性が抜群
発電できるが電気を貯められないソーラーパネルと、電気を貯めておけるが発電はできないポータブル電源。
ポータブル電源全般に言えますが、ソーラーパネルとの相性が抜群によいです。
両者が補完し合うことで電源サイトに頼らないアウトドアライフを送れます。
ポータブル電源を入手するならば、ソーラーパネルもセットで導入しましょう。
MPPT対応
MPPT(Maximum power point tracking、最大電力点追従制御)とは、充放電のコントローラーが太陽電池からの電圧と電流の積である電力が最大になる出力電圧で電流を取り出すための制御機能のこと(Wikipedia)。
ソーラーパネル経由の充電を安定して行えるのがgood!です。
本機はソーラーパネルとアンダーソン端子経由で接続した時の他、DC端子経由で接続してもMPPT制御が有効になるそうです(メーカー談)。
パススルー給電対応
本体に充電しながら使用(放電)可能なので、「充電が終わってから使用を開始・・・」という必要がありません。
ただし構造上、外部からの電気は一旦ポータブル電源に充電され、使用する電力はポータブル電源のリチウム電池から賄われます。
UPS(無停電電源装置)のように、外部からの電力をポータブル電源のリチウム電池を介さず出力機器に直接伝える構造ではないため、パススルー給電を頻繁に利用するとサイクルカウントだけ進んでしまい、早く寿命が来てしまうのでやり過ぎ注意です(メーカーも推奨はしていません)。
これでUPSの機能がついてくれれば言う事なしです(家庭用の高級機種では対応しているものもあります)。
気になるところ
USB-C経由で充電できない
充電はDC端子かアンダーソン端子経由のみで、USB-C経由では充電できません。
我が家の充電周りは早い段階から自宅や車内をUSB-C(PD)中心に整備していて、そのためPCも買い替えた位ですので、「新たなACアダプタやケーブルを増やしたくない」というのが正直なところ。
次期モデルではUSB-C経由でも充電できるようにしてほしいです。
USB-C端子が一個しかない
USB系のガジェットはUSB-C(PD)が標準になりつつある中で、端子が1つしかないのは物足りないです。
個人的には、3つもあるUSB-A(QC2.0)を一つ削ってでも、USB-C端子を最低2つは搭載してほしかったです。
ワイヤレス充電の仕方がわかりづらい
スマホをワイヤレス充電ポートに載せるだけでは充電開始にならず、USBボタンを押して通電できるようにしないといけません。
でも説明書は「どのボタンを押せば出力がONになるか」という主語が省略されているためやり方がわからず、kyanは試行錯誤して理解しました。
周波数が60Hz固定
多くの電器製品は50/60Hz両対応なのでそれほど困ることもないと思いますが、50Hzへの切替ができればよかったのになーと思います。
シガーソケットに防塵キャップがない
手持ちのポータブル電源の話ですが、防塵キャップがなくてホコリが入る&錆びました。
アウトドアでも使う物なので、防塵キャップをつけてほしかったです。
液晶の視野角が狭い
目線の高さを液晶パネルに合わせないと数値が見えません。
斜め上から見ると全ての文字が浮かび上がってしまい、わからなくなります。
細かいことですがアウトドアで使うと不便に感じました。
感想
3週間ほどミッチリ使いましたが、ほぼスペック通りの性能がありそうでした。
ポータブル電源というとAnkerやJackeryが有名ですが、EBL社はこれまでニッケル水素電池やリチウムイオン電池を多数製造・販売している実績ある電池メーカーで、昔からAmazonあたりで充電池を検索するとよく出てきていました。
「1000Wクラスはオーバースペックだけど、300Wクラスだと足りない時もある」、「使いたい機器が300Wのインバータでは動かないけど、500Wクラスなら大丈夫」という方にはオススメです。
北海道は2018年9月にブラックアウトを経験し、非常時の電源確保が課題となっています。また2023年8月には台風の影響で沖縄で停電が発生し、ホームセンターではポータブル電源が軒並み品切れになったそうです。キャンプでなくとも最低限の電力を確保することが求められている昨今では、この値段ならリスクヘッジとして一台準備して損はないと思います。
コメント
お久しぶりです!最近ポタ電を手に入れたので記事にしたいのですが、なかなか解説のしかたが難しく難航しています。
この記事を参考にしながら書かせてもらってます(^-^ゞ
お久しぶりです!
・・・ってどなたでしょう?💦
私の場合は書きたいことを書いてるだけですが😅、参考になれば幸いです❗
あっ、すみません😣💦
マンマでした💦
マンマさんでしたか!
胸のつかえがとれました😁
ポータブル電源についてはマンマさんの記事にて別途コメントさせていただきました♪