こんにちは、kyan(@sumibi_kyan)です♪
本日は、ノーブランド品のバーベキュー木炭をレビューします。
ノーブランド品バーベキュー木炭のレビュー
来歴
2009年12月~2010年1月にかけて某通販の在庫処分品を60kg程購入。
2011年5月から2014年11月までの間に数十回使用し、全量使いました。
使用コンロ:初代七輪 二代目七輪 F-2527 バケツコンロ
スペック
原産国 | インドネシア産 |
製造者 | 不明 |
販売者 | 株式会社環境創研 ※現在はHPも消えて会社自体見つけられませんでした (同名の会社は所在地などから別会社と思われます) |
原材料 | 不明 |
JAN | なし |
単価 | 25.55円/kg(税込) ※オークション形式での落札 |
箱サイズ | 未計測 |
状態
形状:バラ
画像左のような割合大きい炭は少数で、大半がクズ炭です。
一般的なマングローブ炭と比較して手に取った感触が軽く、まるで消し炭のようでした。
どの箱でも梱包袋が破れていました
ビニル袋に包まれて箱詰めされていたので、炭粉が箱の外に漏れにくいので助かると思いきや・・・
取り出すと、どの箱でも炭粉がボロボロとこぼれ落ちてきます。
製造管理が不十分と言わざるを得ません。
使用感
着火性能
約15分(炭の大きさにもよります)
5分程度で底部着火、10分で半分程度着火、15分程で熾きました。
消し炭より早く着火するので、着火しにくい白炭の着火用として便利です。
ただし薪のように強い炎があがるので、取り扱いには注意を要します(後述)。
kyanは「全体の7~8割が白い灰で覆われて、すぐ焼き物ができる状態」になるまでの時間を計測しています。(炭片の一部に着火するまでの時間ではありません)着火時間の目安は黒炭が10~20分、白炭が15~25分です。
着火時臭
着火時に悪臭が立ち込めました。
野外でも目にしみる酸っぱい臭いが強烈で、ましてや屋内での利用は適しません。
「マングローブ炭が~」という以前に、そもそも炭化しきっていない様子でした。
爆ぜ
着火時に火花を散らし、爆ぜていました。
危険なので、屋内はもとより、タープやテント近くでの使用は避けるのが無難でしょう。
kyanはいつもテントから距離を置き、アスファルトやレンガの上で火熾ししています。
火保ち
0.5~1.5時間(炭の大きさにもよります)
ただし、着火時から炎を出し続けるため、焼き物ができる状態に落ち着く頃には、元の質量から激減していました。
継ぎ足し回数が増える分、1回あたりの使用量は通常のしっかりしたマングローブ炭と比較して多めです。
kyanは、「熾きて焼き物ができるような状態になってから、焼き物ができない状態に火力が落ちるまで」の時間を計測しています。火保ちの目安は黒炭が1~1.5時間、白炭が1.5~2時間です(炭片の大きさによります)
火力
かなり強い
熾きた直後は炎を上げて燃え盛っていました。
落ち着いてから焼き物をすると燃焼時間が短い(30~60分程度)ので、炎を熱に変換できる鉄板や鍋を使った料理に向いています。
また、焚き火用途にも向いています。
焚き付けにも使えますし、木炭を焚き火替わりに燃やしているような方ならきっと満足できることでしょう。
灰量
未計測
灰の色
白っぽい灰色
消し炭としての再利用
不可
完全に熾きた状態(真っ白な灰に覆われて赤熱してる状態)で触ると、元々小さい破片がさらにボロボロに崩れるため、再利用は事実上難しいです。
ただ、黒炭なのでこれは仕方ないですね。
よいところ
安かった
もはや本品そのものに美点を見いだせなくて無理矢理ひねり出した感がありますが・・・。
安価に入手できたため気兼ねなく使えたのは良かったです。
硬く引き締まり形やサイズが整えられた木炭を、熱源としてしか利用できないジンギスカン鍋や煮炊きで使うのは心苦しいのですが、本品だと低品質も相まって心置きなく使えました。
気になるところ
木炭としての基本的品質に難あり
着火時の臭い、爆ぜ、火保ち時間など全般的に「商品としての木炭」として求められる性能をクリアしておらず、木炭というよりは「(薪より)煙が少ない薪」といった印象です。
最初はなにかの冗談でたまたま粗悪なハズレ品にあたっただけかとも思ってましたが、60キロ使ってもこの印象は揺らぎませんでした。
感想
「マングローブ炭=粗悪品」というマングローブ炭の一般的評価を地で行く一品(逸品?)。
過去20年近くに渡って数百キロの木炭を使用してきましたが、品質の低さは歴代ナンバーワン、ぶっちぎりの低品質でした。
本来なら「外れを引いた!」とウンザリするところですが、「こういうのを体験してみたかった!」と、むしろワクワクしました。こういうのを「燃え」ならぬ「萌え」というのでしょうか(爆)
とはいえ以前の記事「マングローブ炭について」で書いたとおり、用途を選べば活用できます。
着火剤や鍋、ヤカンの加熱保温といった、短時間で高火力を要し、かつ食材が直接炎に当たらない用途に使用しています。炭を多く消費するバケツコンロで気兼ねなく使えています(笑)
ただ、この炭を積極的に選ぶ理由はないように思われます。
ノーブランド品は品質が安定しないので、利用の際は一応の品質管理が期待できるメーカー品なり小売店のPB商品をオススメします。
【総評】木炭としては粗悪品。万が一入手してしまったら、用途を考えて使用したい
その他のバーベキュー木炭のレビューはコチラから↓
レビューしたマングローブ炭や輸入炭のうち「木炭」とだけ記載のある炭を掲載しています♪
コメント
さすがだ!
炭だけでこんなに記事書けるブロガーさんって、なかなかいない(爆)。
BISNMOさん、こんにちは~
kyanらしいと気に入っていただけましたでしょうかw
炭を燃やすためにキャンプしてるので、やっぱり炭メインです(^^)
(最近はキャンプ場紹介ブログと化していましたが…w)
ちなみに炭の記事を書くときは、最低でも複数回使用してから書くので
最近レビューしたあの炭も、購入は○年前…なんてよくあります(笑)
Kyanさん、こんにちは♪
この手の商品はレポされている方が少ないので、非常に参考になりました。
私も時々こういった安い炭を使いますが、やはり袋から粉が出て来る事が多いです。
(でもあまり深く考えていませんでした)
今後も楽しみに拝見させて頂きます音符
Gianさん、こんにちは~
ご覧いただき、ありがとうございます!
参考になったとのことで、大いに励みになりました(^^)/
>レポ少ない
同感です。
ブログを立ち上げるきっかけの一つは「情報還元」でした。
キャンプ場やアイテムは秀逸なレビューがあちこちにありまして、
大いに参考にさせていただいております。しかし木炭は、「燃料の
一種」くらいの扱いなのか、詳細な情報が見当たらずもどかしくて…
気づけば自分で書いてました(笑)
>袋から粉
炭は角張っているので、輸送中に穴が開くこともあるでしょうから、
粉が出ること自体はある程度仕方ないとは考えています。
今回の木炭はその量が他の炭と較べ、飛び抜けて多かったので記述し
ました。梱包テープにびっしり粉がつき、開封後は密封したビニル袋
が真っ黒になりました…(´・ω・`)
道路の凹凸で荷物がずれるたびに、粉がこぼれて車が汚れないか心配
したのは、今となってはよい思い出です(笑)
こんにちは、メラメ~ラと申します。私も炭に魅せられた1人です。あなたほど詳しくはありませんが、熾った炭を見るだけでも心が落ち着きます。熾った炭を七輪に入れて、なにも焼かずに炭を見ながら晩酌できるほどの炭好きです。今後とも、いろんな情報を記事にしてください。参考にさせていただきます。
メラメ~ラさん、はじめまして。
メールをいただき、またリンクいただきありがとうございました!
炭種、量、温度、気温、体調w…同じ展開なんてただの一度もありません。
常に炭火は「魅せて」くれます。
炭に魅せられた…素敵です。
揺らめく炎を眺めているだけで晩酌…素敵すぎます!
ブログを拝見したところ、五島の豊かな恵みを肴に、ごく身近に炭火を楽し
まれているようで羨ましい限りです。
(残念なことに、屋内では楽しめません…冬季はストレスがたまりますw)
kyanの知識は素人の物好きの域を出ておらず、毎日が勉強です。
(各種の測定器具が欲しいです…)
様々なブログの方の記事を見ては「今度やってみよう」とか刺激を受けて
います。
見聞した内容を可能な限り正確かつ客観的に紹介できるよう、頑張っていき
ますので、よろしければお付き合いください(^^)
今後ともよろしくお願いします(共に炭火道を極めていきましょうw)