北見厳寒の焼き肉まつり(2010/2/12)

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先週の金~土曜にかけて、北見へ遊びに行ってきました。

目的は氷点下で「北見厳寒の焼き肉まつり」に参加するためです。

今回は一連の行程のうち、焼肉まつりに特化してお送りします(その他の出来事は、また別の機会にでも…)

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前振り

厳寒の焼肉祭りであの世を見た」(デイリーポータルZ)にてこの祭りを知ってから、そのバカっぷり(失礼!)に心惹かれ、行ってみたいと長年思っていました。しかし、この時期は年度末の忙しさや、何を思ったか台湾に出かけたりして日程が合わず、なかなか行けずじまいでした。そんな中、昨年末にがーさんとの会話の中で「これ面白そうだねー!」と盛り上がって以来、今年こそはと思って準備を重ねてきたのが今回の顛末です。

まつりについて→オフィシャルサイトをご覧下さい

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流れ

18時10分頃に会場へ到着。最初は「あれ、誰もいない?」と思ったら、そちらは翌日からの「北見冬まつり」の会場で、焼肉会場の方は既に人で満員でした。
出遅れたー!!


(写真左:会場入口。既に盛況です!写真右:おもむろにイベントが始まりました!)
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段取りの悪い会場

会場はゴチャゴチャしてて、何をどうすればイイか良く分かりませんでした…ガーン
1、係員らしき人に尋ねると、「まずは奥の受付へ行ってくれ」
2、受付へ行くと、「焼肉セット」とでも言うべき袋をもらう。
  この中に肉や野菜、皿に割り箸がまとまっていました。
  次にどうすればよいか尋ねると「席を探してくれ」
3、周囲を眺めると、はたして七輪がセットされている。
  さてどこか空いてないか、ぐるぐる2周くらいしてみましたが、全く空いていません。
  途中一人分位の空間があっても、譲りあってくれるような雰囲気は皆無
  焼肉する時、人々は殺伐としている。
4、さてどうしたもんかと途方に暮れてると、風の便りで
  「七輪を借りて適当に端っこで焼いても良い」
  という情報を得たため、会場を挟んで反対側の炭焼コーナーへ行き七輪を求める。

5、すると今度は「場所を決めてから受け取りにきてくれ」と言われる。
  しかし、空き場所などある筈もない。その旨を言うと「とにかく探してくれ」と曰う。
6、「とにかく」って言われてもねぇ…と思いつつ、端っこへ移動し、
  そこに先程買ったアルミシートを敷いて設営。がーさんが七輪を貰ってきました。
7、ところが、「七輪は雪の上に直接置かないでくれ」とのお達しが。
  どうやら敷板も配っているらしい。
  「七輪とセットで配ってくれよ」と思いつつ、とりあえず買ってきた
  アルミシートを五重くらいにして七輪を置いておき、敷板をもらいに行きます。
8、すると「敷板はありません」。
 なんじゃそりゃ。
 「じゃあどうすればいいの?」と聞くと
 「仕方ないので直接置いて下さい」
 おいおい。じゃあ最初から置いても良かったんじゃないか
9、でも七輪愛好家として、割れて使えなくなるのは惜しいので、
  ダンボールの切れ端をもらって敷いてみました。

以上のように、「一つ一つ尋ねないと流れが掴めない」状態で、この間15分ほど。しかも受付と七輪配布場所が広場を挟んだ両端にあり、さらに腰を据えられる空きスペースは奥側にしかなかったため、これらの行程を一回一回歩いて探し求めるという始末。
いくらなんでも、もう少しスムーズに誘導できるようラインを練られないかと思いました。


(写真左:肉配布場所。なぜかレモンがw 写真右:七輪配給所まごつきつつ並びます)

場所確保にまつわるおまけ

2席空いたので、そこに座ろうとすると「今、人が来るので…」と客に断られました。腰を落ち着けた場所から近かったこともあり、その後しばしば眺めていたんですが、ずーーっと人は来ませんでした。体良く追い出されたようです。服装と会話の内容から地元民かと思われますが、この人たちは譲り合いの精神より仲間内の快適さを優先するのかとガッカリしました。

段取り悪い運営者とマナーに欠ける地元民に落胆と強い憤りを覚えたものの、こちらも好き勝手やることにしました。この時、「巨大七輪に点火が…云々」とアナウンスが入っていたが、とてもそちらを眺めている余裕はありませんでした。


(写真左:点火前 写真右:裏側w)

吹っ切れて焼き始める

七輪はホームセンターで御馴染みのもので、同じものを何度か見かけたことがあります。


(写真:シールに見覚える方は多いはず)

中に入ってる炭は大きな破片が二つ、豪快に入っていました。おかげで焼き網が浮いてる有様。


(写真左:良く言えば豪快写真右:炎が出る焼き方はあまり良くありません)

こんなに近かったら炎が出るだろうな…」と思ってたら案の定。後から関係者に話を聞くと切炭(30cmカット)を買って、火熾しの段階で崩して使っているとのこと。これで焼けっていうのは七輪ファン的に納得いきませんテヘッ適当に崩したくとも、火ハサミもないと言われたので、仕方なく割り箸で適宜崩します。

まずは持参の缶ビールで乾杯。既にイイ感じに冷え冷えで、冷えた体をより一層冷やしてくれます(笑)
とりあえず最初に配布された肉を焼きました。二人しかいないので、がーさんに肉を焼いてもらい、kyanがツバメの如くあちこちを回って飲料やら調味料やらを調達してきます。調味料は座席の一定間隔ごとに置いてある筈…が、各グループが私物化していて、借りる余地がありません。結局、共用物を私物化してるグループの中で、荷物だけ置いて誰もいない所から拝借してきましたテヘッ


(写真:最初に配布される肉類。もう一種類あって計300gです)

戻ってくると、肉はいい感じに焼きあがっていました。早速タレを皿に注ぎ、一口二口頂きました。最初に食べたのは豚肉。どこの部位かは忘れてしまいましたが、サガリでしょうか。適度に脂身が乗っていますが、きちんと肉の味がします。臭みが全くないのが驚き。端的に、美味しいニコニコ

次から次へと生肉を置くものの、火力が強いのでドンドンあっという間に焼けていきます。焼く→食べる→飲む→焼くを忙しく繰り返し、あっという間に完売。

次にホルモンと持参した牡蠣を頂きました。強火なので、焼きあがるのもあっという間。牡蠣は小ぶりながらぷっくりして旨い。ただ、中の「汁」がかなり濁っているので、鮮度は微妙な感じかも…ぴよこ2


(写真:スーパーで買って持参した牡蠣。微妙な味わいでした…)

ホルモンは掛け値なしに旨い。地元では焼肉屋さんじゃないと食べられないようなクオリティです。塩胡椒しただけなのに、歯ごたえと噛むと口の中いっぱいに広がる脂がなんともえいない幸福感を醸し出してくれます。

これもあっという間に食べ、次はまた別の肉を(何肉かは忘れてしまった)。焼いてる間に、場内から抽選会の発表が。前売り券を見てみると、1枚当たっていたのでカウンターへ。すると豚トントロとカルビかな?美味しそうな肉を頂きました。その際、予めあれば買おうと思っていたオホーツクビールがあったので購入(500円)。これは「燗をして飲む暖かいオールモルト」という売り込みの通り、熱いビールという従来の常識を覆す商品で、楽しみにしていました。買って再び焼き場へ戻る。

飲んでみるとこれが美味しい。加熱すると炭酸が抜けてしまいそうなもんだが、そんなことはなく、しっかりビールとしての味わいと喉越しを維持している。一口飲んだがーさんに言わせると「元の味が黒ビールでしっかりした味わいだから熱燗にしても美味しいんじゃないか」とのこと。同感です。


(写真左:ビール販売コーナー。ガスコンロで暖めてる脅威の光景w写真右:別売コーナー。ホルモン鍋や肉を販売しています)

さて、戻ってみると残った牡蠣とタマネギを焼いていたので、再び焼き焼き。2個目の牡蠣は、開けてみると溶けていて、黄色い汁をたれ流してる。義務感で食べたが、苦くて苦くて…これは外れ。

口直しのタマネギは加熱することでほんのり甘味を醸し出していてイイ味でした。

この勢いのまま、抽選で当たった豚トントロを。
脂が甘い。トントロというとあぶらあぶらしてて、焼くと全然残らないし食べてもあまり美味しいと思わず近年は敬遠していたが、これは別格。元々のクオリティが高いのだろう。「なんとかポーク」とか言って地元産食材のPRがてら配布していたみたいだったが、これなら買って食べてもイイなと思いました。

ちなみに、この頃には最初の頃に持ってきたドリンクは流氷状態。小雪もちらつき寒さは一層厳しくなってきました。そんな中ではなんと半裸の人が神輿をかついで場内を何周もしている。やる方も寒いだろうが、見てる方はもっと寒い汗


(写真:見るからに寒そうです…)

会場は一体感があるようで、その実は一言で表すとフリーダムタラ~寒くないよう座布団やら毛布が当然の如く持参され、肉も「ビックハウス」やらどこぞのスーパーのシールが貼られたパックをごっそり山盛りになっている。一升瓶やらビールケースを持ち込んで宴会をやっていたり、アルミ製の簡易ジンギスカン鍋を持参して味付けジンギスカンを楽しんでいたり、好き勝手に楽しんでいました。


(写真左:場内大賑わいで、何がなんだかわかりませんw写真右:Myヤカン持参でお湯割りのグループも)

途中で食べ物が少なくなったため、受付に行ってみると「後は別売」とのこと。そこで、別売品の出店ブースにて「上牛サガリ」を2パック購入(@600円)。
最初は1パックだけ買おうと思っていましたが、前のおばさんが2パック買ったら店主が、隣の「味噌ホルモン」をサービスしていたため、なんとなくその流れに乗っかってみました(笑)その際にお店のタレも頂くニコッ

戻って焼いてみると、まず「味噌ホルモン」。ホルモンといいつつレバーも入ってたりして、内蔵ごっちゃ混ぜといった感じ。だが旨い。味噌ダレとホルモンの旨味がよく合って、酒がよく進みます(笑)


(写真左:買ってきたパック  写真右:レベル高杉の味噌ホルモン)

さすがは焼肉日本一の街と言われるだけのことはある。次に「上牛サガリ」。イイ感じにサシが入って見るからにウマそうで、焼いてみると期待に違わぬジューシーな味わい。近所のスーパーの焼肉用の肉もこの位のクオリティだったらいいのにな~とか思いながら食べていました(笑)


(写真左:味噌ホルモン  写真右:上牛サガリ)

ところで、この時温度計は-6℃を示していました。道理で凍るわけです。しかしジュースと裏腹に、体は万全の防寒装備のおかげで全く寒くありませんでした。先程持参したドリンクは、焼酎のお湯割りとオレンジジュースでしたが、お湯割りはあっという間にぬるくなり、オレンジジュースは表面にうっすらと氷が張り始めていた(驚)。


(写真左:最初に乾杯した段階  写真右:1時間経過した状態。氷が要りませんw)

さてはて、こんな感じで延々に続いていくと思われたのですが、「これにて終了しま~す。二次会は地元でお金落として行ってねっ♪」的なアナウンスと共に終了。回りの人はガンガン撤収していく。もっとも、残ってるグループもあったので、それらが撤収するまで焼き続ける。で、「そろそろ撤収してください」と肩たたきに遭って撤収しました。


(写真左:あっという間に撤収。皆さん早い! 写真右:手際よく片付けられていきます)

(写真:残るはゴミ。会場内で販売・配布してないパッケージ多数www)

感想など

炭火好きとしては、「厚岸牡蠣祭り」と「北見厳寒の焼肉まつり」はどうしても押さえておきたかった。参加できたこと自体に満足しています。

圧倒的なエネルギーでしたね。肉を焼くという行為があれほど殺伐としたものなのかと驚きました。
各自が勝手に楽しんで行く様は、まさにカオス(笑)要するに「七輪、炭、網は提供するから、20時までの2時間は勝手にやってね」というイベントです。


(写真:各自勝手に楽しみます)

なので、配布物以外で必要と感じれば持参すべきでしょう。ちなみに原価計算らしきものをしてみると、参加費(千円)はほぼ実費といえそうです。
デイリーポータルZの記事中に記載のあった「猟友会提供の鹿肉」は配布していませんでした。後日ググると、どうも昨年度から中止になったようです。鹿自体は増え続けて深刻な獣害が発生してるにもかかわらず中止というのは、何かあったのでしょうか。それにしても、食べたかったなー(笑)
ちなみに、木炭は弟子屈の30cmカット品を崩して使っているらしいです。どこの業者か、までは知らないと言われましたテヘッ

コメント

  1. がーがーずー より:

    デイリーポータルZにも負けないレポート、お疲れ様でした(笑)

    会場入りした当初は「一体どうなってしまうんだろう・・・」という感じでしたが、何とか焼き肉出来て良かったです(^^;;

    しかし肉のクオリティはさすが北見という感じでしたね!
    あとは文中にもあったとおり、道具は自前で揃えて早めに場所を陣取る! これに尽きますね・・・。

    ということで、また来年リベンジで(爆)

  2. kyan より:

    >がーさん
    あの独特のエネルギーに圧倒されましたね(笑)
    ホント、「肉もホルモンも異常にレベルが高い」(DPZ)とは良く言ったもんですね。
    また食べたいな~
    そして、来年は精肉店を開拓して二時間をフルに楽しみたいところですww
    なんかもう今からリベンジ予約入りましたね(爆)
    スケジュール入れときますw