こんにちは、kyan(@sumibi_kyan)です♪
年末に画像整理をしていると、焚き火をはじめた頃の画像が出てきました。
ふと「はじめて焚き火した時にはうまく着火できなくて困ったよな~」と当時の記憶が蘇ってきました。
今となっては当たり前すぎて書いてませんでしたが、本日は初心に戻り、kyanが実践している焚き火の火熾し方法について書いていきます。
焚き火の火熾し方法
はじめに結論
・薪だけでいきなり着火するのは難易度高め ・様々な太さの薪や枝を用意しましょう ・よく乾燥してる薪を用意しましょう ・焚き付けを用意しましょう ・着火を意識して、薪は細い枝から太い薪へ順番に組みましょう ・薪と薪の間は意識して隙間をつくりましょう |
必要なもの
乾燥した薪や枝
熾火が十分に貯まるまでは、濡れていたり乾燥が不十分だとなかなか着火しません。
事前に準備しておくなり、キャンプ場で購入するとよいでしょう。
kyanはコスト面より薪屋さんから一括購入し、小分けして持参していきます。
また、薪や枝は太さ別に分けておくと火熾しが楽になります。
焚き付け(たきつけ)
太い薪を直接熾すことは困難なので、まずは焚き付けに火をつけて、そこから火を移します。
要は火がついてくれれば何でもよいですが、コストや入手の容易なものをいくつか紹介しますね。
・松ぼっくり
油分を多く含んでいるため、良質な天然の着火剤。
キャンプ場で拾えることも多いですが、普段から集めておくと現地での時間短縮につながるでしょう。
1回の着火で3~4個あれば十分です。
・割り箸
細い枝の代用品ですが、よく乾燥されてるので着火も容易。
ちなみにわざわざ買わなくても、弁当を食べた後の使用済で十分。よいリサイクルにもなりオススメです。
使用量は1回の着火で2~3膳(4~6本)です。
たくさん余ってるならあるだけ投入してもよいと思いますが、kyanはそこまで使わずとも着火できています。
・消し炭
前回までの焚き火や炭火で残った燃えカスを保管しておいたもので、焚き火初期のよい熾火になります。
1回の着火で数破片あるとよいでしょう。
しかし、「消し炭を一々持ち帰ったりしない」という場合は、薪を鉈(なた)などで割って焚き付けを作るとよいでしょう。
着火剤とチャッカマン
なくてもマッチ1本で着火することはできますが、着火剤を使うことで着火が容易になります。
しばらくの時間は何もせずとも炎が上がり続け、火が枝や薪へ簡単に移るという寸法。
慣れるまでは用意したほうがよいと思います。
オススメは文化たきつけ。確実に火がつくし安価です。
1回の着火で、文化たきつけを1~2本(1袋で18本入っています)使います。1袋100~150円くらいなので、コストは6~15円といったところ。
チャッカマンがなければライターでもマッチでもよいですが、最初は安全な柄が長い物をオススメします。
慣れたら火打ち石やブッシュクラフトでもOK。
火ばさみ
火いじりの必須アイテム。
100均アイテムで十分ですし、キャンプ場によっては貸し出してくれます。
火吹き棒
三要素のうちの「酸素」を炎にピンポイントで供給するために便利なアイテム。
高価なブランド品でなくとも十分で、最近は100均アイテムとしても販売されています。
薪の組み方
コツは炭火の火熾し同様、「小さい炎から大きい炎へ」です。
着火剤→焚き付け→細い薪→太い薪と順番に着火することをイメージしてください。
kyanは、予め着火までの工程を先読みした上で前もって準備することから、プログラミングのようなものだと理解しています。
完成形は↓こんな感じです。
1)中心部に着火剤を置き、その上に焚き付け(割り箸や細い枝)をたてかけます
松ぼっくりや消し炭がある場合は、着火剤の下に置くとよいでしょう。
kyanは現地での時間節約のため、事前に必要な分を小分けして持参することがあります。
2)焚き付けの上に、細めの薪をたてかけます
空気の流れを阻害しないため、焚き付けとの間に隙間を作るようにたてかけます。
3)細めの薪の上に、太めの薪をたてかけます
先ほどと同様、細めの薪との間に隙間を作るようにたてかけます。
考え方
燃焼の三要素を理解する
物が燃えるためには、「可燃物」「酸素」「温度」の3つの要素が必要です。
これを焚き火にあてはめると、「可燃物」は薪や枝といった燃料、「酸素」は大気中の空気、「温度」は炎や熾きの温度のこと。これらのうちどれか一つでも欠けると熾きません。
まずはこの点を念頭に、具体的なコツに触れていきます。
小さな火から大きな炎へ育てる
薪に直接着火できれば越したことありませんが、ゼロからいきなり太い薪へ着火することは困難です。
そこで小さい火から大きな炎へ「育てる」ワケ。
一見すると廻り道のようですが、kyanの方法のメリットは確実性の高さと、薪を組んだ後にあれこれいじらずとも焚き火が立ち消えしにくい点にあります。
ちなみにガスバーナーで薪へ直接着火するのはオススメしません。
焚き火初心者の頃にやっていましたが、ガスバーナーで着火→消える、の繰り返しでやめちゃいました。
薪に着火したように見えても熾が溜まっていないため、バーナーを切るとすぐに鎮火してしまいます。
何度もバーナーで着火することになり、結果として今の方法より非効率…というのがkyanなりの結論です。
薪と薪の間は意識して隙間をつくる
三要素のうちの「酸素」を炎に十分供給するため、空気(酸素)の通り道を確保するように隙間を作って組んでいきます。
よくやる失敗は「薪を入れすぎて火が着かない」ですが、これは内部が酸欠状態で炎が育たないことが原因です。
熾火を増やすイメージを持つ
三要素のうちの「温度」を薪に十分供給するため、積極的に燃やして熾火を増やしていきましょう。
熾火が一定量に達したら、あとは薪を供給し続けるだけで勝手に燃えてくれます。
FAQ
炎が途中で消えてしまった。どうしたらよい?
原因別に対策を考えてみます。
・薪が燃え尽きてしまった
薪を迅速に追加投入します。
放置すると熾火の温度がどんどん下がってしまい、薪を投入しても着火しづらくなります。
・薪や枝が燻ってる
湿気った薪や枝などは着火までに時間がかかります。
乾いた薪を投入するか、焚き付けを追加しましょう。ウチワや火吹き棒などで酸素を送り込むのも有効です。
・燃えて崩れてしまった
火ばさみで組み直してやると持ち直すこともあります。
湿気った薪(枝)を燃やしたい
熾火を蓄えたり、炎の近くに置いて乾かしてから投入すると燃えてくれます。
(熾火がふんだんにあれば、少々湿気った位なら置くだけで普通に発火します)
買った薪は太いのしかないんだけど?
いきなり太い薪に着火することは難しいので、薪を鉈で小割して焚き付けを作るか、焚き付け(松ぼっくり等)を用意しましょう。
着火剤としては市販品の他、ガムテープや牛乳パック、サランラップの芯なども活用できますが、新聞紙は火の粉が飛んで危ないのであまりオススメしません。
コメント
キャンプを始めた頃、kyanの周囲で焚き火する人は誰もいませんでした。
教えてもらえる人がいなかったので、ネットで検索しながら見よう見真似で始めたものの最初は全く着かなくて、買った薪をそのまま持ち帰った…なんてこともありました。随分と試行錯誤したものです。
今では考えられませんが…(笑)
燃焼の三要素が腹に落ちるまでは手順通りやってみてください。
慣れたら適当でも着火できるようになっているハズです(笑)
歴戦の勇士になるとマッチ一本で着火できるし、薪を持参せずともキャンプ場に落ちてる可燃物で器用に楽しめるようになるでしょう。
同じようにお悩みの方がいましたら、参考になれば幸いです。
なお、炭火の火熾し方法はコチラに掲載していますので、よろしければあわせてご覧ください♪
本日も読んでいただきまして、ありがとうございました。
コメント
私も最初の頃はどうにもならなくて
拾ってきた湿った薪で煙をもうもうと出しながら火が付かず
焚き付けも盛大に使っても火が付かず
小割の薪を使っても付かずにあきらめていたことが。
懐かしい。
変わったのはビーパルの焚火特集で、この通り火を付けてみたらあっという間で
今までの苦労がうそのようでした。
しかししばらくはミステリーサークルを作り続けていました(オハズカシイ)。
kyanさんの記事を読んで昔のことが懐かしく思い出されました。
ORIONさん、こんばんは。
昔を思い出してもらえてよかったです(笑)
最初のうちは、(いま振り返ると)些細な事で躓くのは人生あるあるですね。
そして、そういうノウハウは得てして(関係者の間では)当たり前過ぎて解説されてなかったり。。
焚き火で言えば、初心者向けの本やサイトも増えて、いい時代になりました。
ビーパルでも焚き火特集してたんですね。
私は創森社刊行の「焚き火大全」という本で勉強(?)しました。
30年近く前の本ですが圧巻の情報量で、読むだけで焚き火気分に浸れます。
いまでもマスターできずにいるノウハウが山ほど盛り込まれています(^^)
図書館にも置いてある本ですので、機会がありましたらどうぞ。