こんにちは、kyan(@sumibi_kyan)です♪
本日は、マンション住まいの筆者が薪を一括購入した時に実践したことを書いてみます。
マンション暮らしキャンパーが薪を一括購入する方法
マンション暮らしでも薪が欲しい!
頻繁にキャンプへ行くようになると、焚き火で使う薪の量も膨大になります。
しかし、その度にホームセンターやキャンプ場で買うと(ゆるキャン△の話じゃないですが)脳内で課金メーターがクルクルと回り、そのうち焚き火どころじゃなくなります(苦笑)
これまではホームセンターで購入するだけでなく、落枝を拾ったり余った分を次回にキャリーオーバーして凌いできましたが、それぞれに問題があって解決法を模索していました。
そんな中、「いっそ、業者から一括で買えばいいんじゃね?」という構想(欲望)が脳内で増大していきました。
ただ、大きなネックは家がマンション住まいということ。
一軒家と違って居住スペースは狭く、玄関は共用…いくつものハードルが立ちはだかります。
そこで、今回は購入にあたり発生するハードルと、どうやって乗り越えたかを書いていきます。
マンション暮らしで薪を購入する際の5つのネックと対策
どこに置く? ~保管場所の確保~
マンションだと庭がないので、薪棚に積み上げておくという訳にはいきません。
さりとて他の土地やレンタルスペースがあるといった特別な要素がなければ、自宅に置くしかありません。
ベランダか倉庫(物置)、それでも足りなければ最悪は室内になります。
これらのスペースが既に埋まってる場合、まずは注文量分のスペースを空けるところからはじめる必要があります。
kyanは、事前に物置とベランダのスペースを空けておきました。
家人からは、薪を裸のまま積み上げることに「虫が湧いたら困る」「木くずがこぼれるのはイヤ」と難色を示されたため、薪を運搬する際に利用している米袋に入れて保管することにしました。
薪を米袋に入れて収納するようになった経緯はコチラ↓
ちなみに薪の販売単位は立米(りゅうべい)ですが、1立米は1m3=縦1m×横1m×高さ1mのこと。
これ、どの位になるかと言いますと…。
薪の長さが30cmとすると縦1m×横3.33mの空間が必要ですが、避難経路の確保と縦方向にはあまり積めないので、横方向に伸びることになります。
ベランダを計測した結果、「これ、(すべてをベランダに置くのは)結構厳しくね?」という感触でした。
結論から先に書きますと、最終的に0.5立米と小分けして購入できたのでベランダに置けましたが、その際には薪を米袋にピチピチに詰めて17.5袋ありました。
ベランダの半分位のスペースを使って収納できましたが、避難経路を塞がないように配置すると他の用途には使えません。結局、使ってスペースを空けるまで3ヶ月ほどかかりました。
0.5立米でもこの状態なのに、業者さんから購入すると基本は1立米単位。米袋換算で35袋・・・ベランダだけでは難しいなという印象です。
あらかじめ「どこに、どのように保管するか」をシュミレートしておくとよいでしょう。
どこで受渡する? ~場所の確保~
最も悩んだのがこの点。
多くの業者は自宅前渡しで、トラックからズサズサーッと下ろしておしまい。「後は自分で薪棚に積んでください」というスタンスなので一人で収納しなければなりませんが、短時間で大量の薪を運び込むのは厳しい上、マンションの共同玄関や駐車場で受け渡すのは木くずが散らばるし時間がかかると周辺住人の邪魔になるため、住民感情を考えると難しいでしょう。
したがって、なるべく近くに受渡可能なスペースを確保する必要があります。
kyanは、近所に適当な受渡場所を見つけて現地まで赴き、そこで米袋に収納して自宅へ運び込みました。
誰から購入する? ~理解ある業者さんを探す~
これ重要。
同一地域にそう沢山いない薪業者の中で、こちらの事情を理解してくれる業者さんを探すのが一仕事です。
小分け販売してくれて無料もしくはリーズナブルな送料で自宅以外の指定場所へ指定日時に配達してほしくとも、少量だと業者にとって(売上の割に)手間がかかりますし、「自宅以外の指定場所」というのもネックでい顔されません。
実際、条件面が合わなくて(送料が激高だったり、期日指定ができなかったり、薪の長さが45cmしかなくて薪ストーブに入らなかったり…)、購入に至らなかった業者も沢山ありました。
インターネット全盛期でもこういった地域密着(?)情報はあまり載っていないので、最後は足(電話)で稼ぐことになります。
kyanは、
①北海道が提供している「北海道内の薪の販売情報」に掲載の業者
②キャンプやドライブへ行く際に道中で見かけ「薪販売します」の看板がある業者
③市内の造園業者
に片っ端からコンタクトをとり、最終的にそのルート上にいた方から譲ってもらうことができました。
ちなみに配送エリアは概ね、業者さんの所在地とその周辺自治体まで。周辺でも支庁(振興区)が違うと配送を断られるケースも。
配送料はピンキリなので、納得いくまで説明を受けるとよいでしょう。
薪代に込のところもあれば1キロ100円×往復分というとこともあり、また配送回数につき○○円というところもあれば1立米あたり△△円というところもあって単純比較できませんでした。
これらを1軒1軒確認していくと…そう、見つかるまで時間がかかりますので、前述の保管場所や受渡場所の確保と並行して早い段階から動きはじめることをオススメします!
欲しい量だけ買いたい! ~購入量をコントロールする~
業者さんによっては一定量買わないと配達してくれなかったり、量に関わらず1回あたり送料いくら、といったケースがあり、少量買いは割高になりがち。
一番よいのは少量(0.5立米での購入など)でも適価で配送してくれる業者さんと出会うことですが、他のキャンパーと共同購入するのも一案です(実際にそのようにしてる方々を何組か知っています)。
kyanは業者さんに相談した結果、0.5立米で購入することができました。
(1立米で購入するよりは多少割高になりましたが、そこはやむを得ません)
「1立米はちょっと多すぎ・・・」という方は、ダメ元で聞いてみるのもアリです。
家族の理解を得よう
超重要。
倉庫に入れると、薪の分だけ物が入らなくなったり、タイヤ交換の際に取り出しにくくなるなどして不便をかけます。
またベランダだと、物干ししづらくなったり子供の遊ぶスペースが減少してしまい、やはり不便をかけます。
奥さんが虫嫌いだったりすると、家の中を這い回る謎の生き物に卒倒するかもしれません。
この点、理解を得られることが最重要です。
kyanは夏タイヤを実家で保管してスペースを空けること、購入した薪の1/3は当シーズン中に消費予定のためある程度のスペースは短期間で空く見込みであることを説明しました。また、我が家は部屋干しと乾燥機による乾燥がメインだったことも幸いしたかもしれません。
そして…最後はひたすらお願いしました(笑)
お願いするだけじゃなくて、キャンプ場やホームセンターへ行く度に薪の販売コーナーへ連れて行って、
「ほら、ホームセンターで買うとたったこれだけで○○○円するんだよっ!」
と説明したり、
「薪があると心も豊かになるんだよっ!」
などと事あるたびに薪の素晴らしさを力説(?)してたら、幸い焚き火好きなツレは苦笑いで了承してくれました。
成果
市場より安価に入手できた
今後のお付き合いもあるため具体的な金額は差し控えますが、市場取引より確実に安価で入手できました。
薪代って材そのものの対価というより、薪割りであったり運搬や積み込みといった労務や、乾燥する時間やらスペースに対する対価とつくづく感じます。
一連の経験から、薪を「手間賃」として割り切れて「薪」という成果物さえ入手できればよいのであれば、(安いに越したことはないですが)ホームセンターやキャンプ場で売ってる薪の金額もそれはそれで高いもんじゃないとも思いました。
焚くのがもったいない良質な薪を入手できた
入手できた薪はイタヤ、ナラ、ダケカバ等の比重の重い良質な広葉樹で、薪1本持ってズシリとくる重さ。
焚き火で使うのがもったいない品質です。
実際、薪ストーブで使ったら1本で1時間以上じっくり燃えてくれて感動したもので、キャンプ場やホームセンターで販売している「薪」は雑木に見えちゃいます(笑)
一部は焚き火用に割りましたが、ちょっともったいなかったなあ。
「薪がこれだけある!」という精神的な余裕というかゆとりができた
焚き火の時もガンガン積み上げて気兼ねなく楽しめますし、薪ストの時にお財布を気にして細い割付を少しづつ逐次投入する必要もありません。これは大きい。
嬉しさのあまり、積み上げた薪をバックに写真撮影までしちゃいました(爆)
(見返すと恥ずかしすぎたので掲載は控えます…w)
最近はベランダにある薪を見る度にニンマリし、キャンプで使って減ってく度に心もとなくなっています…
実際に一括購入して困ったこと・大変だったこと
思ったより太い薪だった
薪ストーブ用途を想定しているため、いわゆる「大割」でした。
キャンパーが焚き火で使う「薪」は、薪ストーブ用としては細すぎて燃焼時間が短くなるため(正規の品としては)用意していない感じでした。
なので、別途割る手段が必要になります。
実際に小割した時の模様はコチラ↓
受渡に時間がかかる
積み下ろし自体は大人3人で行って20分程度でしたが、そこから米袋に詰めて自宅へ持ち帰り、ベランダまで運び込む…トータルで3時間位かかりました。
貴重な休日の時間にキャンプへ行かず過ごすことになり、キャンパー的には「機会損失」。
単にコスト削減手段として考えるなら、現地で普通に買うのもアリかなと思いますね。
受渡で疲労困憊
0.5立米の薪を、15~20kg程度に小分けして米袋に袋詰→自宅へ運送→自宅の駐車場からベランダまで1袋づつえっちらおっちら運び入れる…
最後の1袋を運び入れて、車をロックしに駐車場へ向かったところで腰が砕けてその場に15分ほど座り込んでしまいました(日頃の運動不足の賜物)。
単にコスト削減手段として考えると、市価と相対価格の差額を自分の体と時間で払っているだけともいえ、割にあわないかもしれません。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
数あるハードルを一つ一つ泥臭く解決していきましたが、結果は満足いくものでした。
もう眺めてるだけで大興奮で、2020年で買った物の中で最も嬉しかったアイテム、ある意味では「薪」ですね(笑)
焚き火や薪ストーブ、なにより薪の魅力にとりつかれた方は検討してみるのもよいかもしれません。
参考になりましたら幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント
あいかわらず具体的な記事で参考になります。
今回は自分も似たような環境なので特に役立つ内容でした。
でも一番役立ったのは奥様の懐柔方法だったり(笑)
うちはマンションなのですが、薪を置くのもキャンプ用具を置くのもあきらめて
実家に置いておき、そこからキャンプの時に持ち出しています。
薪は屋根車庫の柵に沿って置いていますがドアを開けるスペースの確保が大変です。
ところで米袋をベランダに置いた場合の雨対策はどうなさっていますか?
ORIONさん、こんにちは!
ORIONさんの参考になったのならば光栄です♪
懐柔…もう少し論理的に説明して納得してもらいたかったところですが、最後は半ば泣き落とし状態でした。
これが稟議なら「詰めきれていない」と簡単に却下されそうです(笑)
>収納スペース
ウチも似たようなものでして…。
最初の頃は自分の部屋を潰して道具置き場にし、「2軍」以下の道具は実家に置いています。
今年は部屋にいることが多くなったので、いつもキャンプの匂いで満たされていました(爆)
最近、事情により1部屋空いたので、そこにスチールラックを組んで道具部屋にしました。
>雨対策
「雨のかからない家側に置く」以外の対策はしていません。
これまで横殴りの雨が入り込んでくることが地形的にほとんどなかったため、事前に「ベランダのうちどこまで雨で濡れるか」をチェックしたくらいです。
もう半分位使って身軽になったので、気になるようなら倉庫へ移そうかな?とこないだ倉庫の物を結構処分しました。
詳しくありがとうございます。
ベランダはけっこうイケそうですね。
ちなみにスチールラック棚はネット状ですか?
もしネット状なら吊り下げ収納も効率がよくて湿気対策にも効果的でしたので
検討の価値はあるかと思います。
再コメント失礼しました。
ORIONさん、こんばんは。
ベランダは雨対策より、外部から薪が見えたり物を放置してるように見えないような偽装工作の方が大変でした(笑)
ラックはドウシシャのメタルラック5段です。
ULダウンなど軽量な物はS字フックで引っ掛けて吊り下げていますが、便利です♪
画像出るかな?