こんにちは、kyan(@sumibi_kyan)です♪
本日は、バーベキューコンロを焚火台として使ってみた場合のメリット・デメリットを、実際に使った経験を踏まえて考察していきます。
先に結論(まとめ)
できる/できない、ならば「できます」
でも積極的にはオススメしません(理由は後述)
焚火台と同じ要領で炎を楽しめます
バーベキューコンロでも可能で、バーベキューコンロだからといって焚き火の難易度が上がるということもありません。
小さな種火から大きな炎へ、焚き付け→小枝→細い薪→太い薪と育ててく過程は変わらないため、小さな枝や割り箸から着火し、焚き付けへ火が移り、最終的に薪が燃えるというセオリーを守れば問題なく楽しめます。
一方、バーベキューコンロは焚き火専用品ではないため、細かい使い勝手は焚火台の方がよいこともあります。
(焚火台は薪の組み方、燃えやすさなど考えられて作られています)
バーベキューコンロを焚き火に使うと一気に劣化します
焚き火の熱量を想定した作りではないため、劣化が早いです
お気に入りの炭火コンロを使ってる場合は避けたほうが無難です。
実家の奥底に眠ってる廃棄予定のコンロがオススメ(笑)
コスト面のメリットは少ないです
昔と違って焚火台の種類が豊富になり、価格もリーズナブルになりました(安いものでは千円台で買えます)。
現在ではバーベキューコンロを積極的に転用する必要性は薄いと言えます。
バーベキューコンロと焚火台を共用するメリット・デメリット
バーベキューコンロと焚火台の共用を思い立ったキッカケ
節約と荷物を減らしたかったです
キャンプを始めた当時(2007年頃)は焚火台の選択肢が少なく価格も高価でした(安くても3千円以上しました)。 また、移動には実家のコンパクトカーを利用していたこともあり、積載量には限りがありました。
テストに使用したバーベキューコンロ
2007年8月に購入した、ノースイーグル社製のNE-412を使用しました。
既に廃盤で、割と古い製品でも残っている同社の製品ページからも削除されて「なかったこと」になっていました(悲しい)
ちなみに本品のメーカーは薪の使用を推奨しておらず、保証外の行為になります。
メリット
運ぶ荷物が減る
現地での荷運びはもとより、「駐車場~荷物保管場所(自宅内や倉庫)」の往復回数が減ると楽になります。
一回あたりは「+数十秒」でも繰り返せば「数分、数十分」となり、累積していくと荷物の多いキャンプが段々と嫌になってきます(笑)
設営/撤収時間・手間の短縮
バーベキューコンロと焚火台を別々に展開/撤収することなく、一本化できる分だけ時間と手間が省けます。
組立や解体の他、灰の始末や収納袋に入れる…一つ一つの工程は微々たる時間と手間ですが、トータル合わせると数分になり、頻繁に行くと違いが大きいです。
保管場所をとらない
保管スペースは有限ですので、一つのギアで済むならそれに越したことはありません。
脚が長いので芝生が焦げにくい
よく見かけるバーベキューコンロは長い脚がついてるので、焚き火の熱が地面へ届く心配が少なくて済みます。
実際にコンロの下に手を入れてみましたが、50cm離れていたら地面と外気で変わりませんでした。
デメリット
炭火によるバーベキューと焚き火を同時に楽しむのは難しい
コンロの左右それぞれで炭火と焚き火を併用すること自体は、一定の大きさがあれば物理的には可能です。 しかし焼き物をしてる横で薪をくべたら煙い&熱いですし、密集具合によっては焚火の炎が衣服に移る危険性などあるので、実際上は難しいと考えたほうがよいでしょう。
「バーベキューでお腹いっぱいになった後で焚き火を楽しむ」みたく順番が決まってる場合はOKですが、「バーベキューで美味しい料理に舌鼓を打ちながら焚き火の揺らめく炎を楽しむ」みたいなシチュエーションだと、コンロと焚火台は分けた方がよいです。
バーベキューコンロの寿命が短くなる
焚き火の熱量は炭火より大きいため、炭火使用を前提にしたコンロで一回でも焚き火すると設計外の熱ダメージで劣化が早まります。
焚火台はステンレス製が多いですが、安価なコンロはスチールに塗装を塗っている例が多く、「塗装が溶ける→錆びる→穴が開く」のコンボで一気に劣化します。
kyanが試したところ1回の焚き火で塗装が剥げてしまい、次回開けたらサビてました。
全てのメリットを帳消しにするくらい大きなデメリットですので、「キャンプやバーベキューは年1~2回で、消耗品と割り切る」ならともかく、長く大切に使いたければ、やめたほうがよいです。
灰が取り出しづらい
バーベキューコンロは網や鉄板を引っ掛けるため縁が折り目加工されていることが多く、灰が折り目に引っ掛かり除去しづらいです。
完全にひっくり返せばある程度落ちますが、灰が周囲に散乱するため場所を選びます。 引き出しタイプの灰捨てトレイがついてるコンロなら問題ありませんが、そういった付加価値のついたコンロは割高なので、焚き火で消耗するには勿体ないかな…。
ちなみに灰が除去しにくい点は、灰かきスコップを使うと多少緩和されます。
実際にやってみた
コンロを組み立てます
現在売られてる焚火台は考えられてる商品が多く組立不要であったり簡易に組立できますが、バーベキューコンロは脚のネジどめがちょっと面倒でした。
(最終的には脚の取り付けを省略して、代わりにブロックを敷いて対策しました)
着火します
着火剤→焚き付け→小枝→細い薪→太い薪、と段階的に炎を育てていく過程は焚火台や直火の場合と変わりません。
バーベキューコンロは長方形が多いので、角錐が組みづらいのと両端はデッドスペースになりやすいです。
kyanはデッドスペースのところにサツマイモを置いて焼き芋を育てています(笑)
薪をくべて楽しみます
ある程度の熾火が溜まった後は、適宜薪をくべていくだけで炎を維持できます。
楽しいひとときを過ごします。
片付けも変わりません
灰を掻き出し、本体を冷まして収納する過程は焚火台と同じです。
バーベキュー分と合わせて一回で済むのはグッドです!
感想
使えないこともないけど、やっぱり餅は餅屋。
焚き火は焚火台の方がやりやすいし、炭火バーベキューはバーベキューコンロを使ったほうが安くつきます。
「サビサビで廃棄予定のバーベキューコンロが余ってる」という方にはオススメの方法ですが・・・
今では安価でコンパクトな焚き火台が多数登場していることを考えると、「1円でも安くキャンプしたい」「とにかく場所をとりたくない」といった方には、「焚火台をバーベキューコンロとして使う」ことをオススメします。
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