こんにちは、kyan(@sumibi_kyan)です♪
本日は、Techoss ソーラーパネル 80Wのレビューをお送りします。
Techoss ソーラーパネル 80Wのレビュー
来歴
2020年12月にAmazonにて、8550円(当時/セール&クーポン適用後価格)で購入。
翌年6月の恵庭メイプルキャンプより使用を開始し、これまで17回、約50時間ほど使用しました。
製品仕様
サイズ | 展開時:横127.5 x 縦41.5 x厚み 1.8(cm) 収納時:横41.5 x 縦27.0 x 厚み5.0(cm) |
重量 | 約2.5kg |
出力 | 最大約80W (19.8V×4A) |
最大電圧(無負荷電圧) | 23.4V |
出力ポート | DC(18V 5.68A) USB-C/PD(5V 3A /9V 3A /15V 2A /20V 1.5A) USB-A/QC3.0対応(5V 3A/9V 2A/12V 1.5A) USB-A(5V 2.4A) ※ポータブル電源とはDC端子で接続。 MC4やアンダーソン使用時は別途変換コネクタが必要です。 |
使用温度範囲 | -40~+85℃ |
防水 | IPX4 |
セット内容 | 本体、DCオス-DCオスケーブル(5.5mm×2.1mm)、DC変換コネクタ(10種類) |
(メーカー提供情報を元にkyanが補足追加)
開封後のファーストインプレッション
思ったより薄い
厚さ5cmとA3サイズのクリアケース位です。
様々な場所で保管しておけそうです。
背面小物入れの中にコネクタボックスあり
ここにケーブル類や充電するモバイルバッテリー等を格納しておけます。
コネクタボックスから充電機器へ接続します
USB-C(PD)、USB-A(QC3.0)、USB-A、DCと4つの出力端子があります。
説明はなぜか平仮名です(笑)
豊富なDC-DC変換コネクタ
10種類もあるので、DC接続の大半の機器では使えるでしょう。
仮に端子がなくても、DC5521と一般的なため変換プラグ単体の購入も容易です。
実際に使ってみた
天候別の発電性能
1)晴天時
雲がほとんどなく、日向にいるとジリジリ暑く感じるような状態(記録は7月頃)。
→40~60W発電できていました。
2)曇天時
晴れ間がほんどなく、空が雲に覆われた状態です。
→10~20W。入力電圧18V時で、0.5~1A程度出ています。
天候が不安定な時は、パネルの向きを頻繁に変える必要があります。
3)雨天時
→数Wと、ほとんど発電しません。
設置方法による発電性能の違い
1)向きによる違い
→晴天時であれば太陽の向きと真逆ならともかく、数Wレベルの影響しかありませんでした。
1日数回の調整はしたほうが良いですが、さりとて10分単位とかで最大化を追わなくても支障はありません。
一方で曇天時だと落ち込みが激しかったです。ひどい時は発電しなくなることもあったので、ポータブル電源などに表示される発電量を見ながら向きを決めるとよいでしょう。
2)角度による違い
→太陽に向いていれば多少の違いでは数Wレベルの影響しかありませんでした。
ちなみに平らに寝かせるより付属のキックスタンドを利用した方が、発電量は大きいことが多かったです。
USB-C(PD)端子の最大出力は実際には60W
PDは公称出力30Wですが、PCやポータブル電源へ出力したところ、実際には最大60Wで出力されていました。
可搬性について
畳んだ状態ではA3ファイルサイズとコンパクトで、重さも2.5kgと気になるほどではありません。
取手がついてるので、別にケースを用意しなくても容易に持ち運びできます。
防水性能について
IPX4規格をクリアしていますが、規格については下記のページが参考になります。
IPX4以上の製品なら、雨の日でも水周りでも気軽に使える、いわゆる「生活防水」的な安心感を得られます
「水の飛沫に対して保護」され「風雨、豪雨、シャワーくらいまで耐えられる」とのこと。
本当に豪雨まで耐えられるかはアレですが(漏電しないか心配)、雨天時はほぼ発電しないのでさっさと撤収したほうがよいでしょう。
なお、パネルは布カバーで覆われていることもあり、野外で常設するには不向きです。
使用上の注意点
晴天時は要注意
「晴天だとたくさん発電できて良いんじゃないの?」と思われがちですが、注意点が2つあります。
・パネルが熱くなる
ソーラーパネルは一般に表面温度25℃での発電量が最も多く、それより高くなると発電効率が落ちるとされています。また、一昔前のパネルでは「直射日光のあたるところに置いて発電してたらパネルに気泡が発生した」などという話もありました。
あまり熱くなっているようなら、時折日陰に置くなどして気を遣ったほうがよいでしょう。
・出力端子付近が触れないほど熱くなる
充電を続けてるとかなり熱くなります。
後ろのポケットにバッテリー等を入れておくと、熱がこもって寿命が短くなる可能性があるので注意。
kyanは、ソーラパネルの裏側にできる日陰部分を利用しています。
ポータブル電源の最大入力電圧によっては、快晴時には使えない可能性がある
最大電圧(無負荷電圧)は23.4Vなので、ポータブル電源によってはエラーが出てしまうことも。
kyan手持ちのポータブル電源では入力電圧エラーが発生します…が、なぜか十秒ほど放置しておけば充電がはじまる謎仕様です。
置きっぱなしに注意
ソーラーパネルが盗難にあっても困りますが、充電中のスマホやポータブル電源が被害に遭うとダメージが大きいので、発電中は目を離さないようにし、できればケーブルをテント内などに引き込んで容易にアクセスできないような工夫が必要です。
出力80Wタイプのソーラーパネルに合うポータブル電源は?
晴天時の出力が50~60W(h)ということから、1日中(=10時間)晴天の状態で充電し続けたとして、1日の最大充電量は500~600Whと計算できます(※)。
※計算値。実際には充電時にロスが発生するため、充電量はより少なくなります。
したがって実用的なポータブル電源の最大容量は500Whクラスと考えられます。
(それ以上だと同日中に充電が完了しないため、容量があってもその晩は使えないことになります)
それ以上のポータブル電源を入手するならば100W/120Wクラスのソーラーパネルを検討しましょう。
Techoss ソーラーパネル 80Wのよいところ
実用十分な高い性能
晴天時には50~60W、曇天時でも20W前後でることからスマホ充電やUSB経由で給電する機器には十分実用性能です。
晴天時ならポータブル電源なども効率よく充電できます♪
ポータブル電源がなくても単体で利用できて便利
USB端子(USB-C、USB-A)がついてるので単体で充電できるのはグッドです。
複数のデバイスへ同時に充電可能
晴天時など発電量が大きい時は同時に給電できるので、繋げっぱなしにしておけばいつの間にか充電が終わっています。
薄くコンパクトで嵩張らない
畳むとほぼA3サイズで、かつ厚さ1.8cmとスリムなので嵩張りません。
車の片隅に入れておけば、いざという時も安心ですね♪
Techoss ソーラーパネル 80Wの気になるところ
曇天時にガクッと落ちる発電能力
屋根に取り付ける据え置きパネルや高級機種だと曇天時の出力もさほど落ちませんが、本機は半分~半分以下に落ちてしまいます。向きや角度を工夫してみても効果が薄かったので、おそらくパネル性能(もしくは回路)かと。
普段の性能が折り紙付なだけに、曇天時の性能にもこだわってほしかったな~と残念。
単体では発電量がわからない
発電してるかどうかはコネクタボックスのLEDを見ればわかる(発電中は緑ランプが点灯)のですが、具体的な発電量はモニターがないため、「ちょっと知りたいんだけどなあ…」という時に、痒いところに手が届かず、もどかしいことがあります。
入力ワット表示を出せるポータブル電源やUSB用の電圧チェッカーなど別途の機能が必要です。
脚の取り外しが使いにくい
本体とキックスタンドの間はマジックテープで固定されていますが、これが強力で取り外すのに力が必要です。
さらに厄介なのは、4箇所あるキックスタンドのマジックテープを一つずつ外してる間に、最初に外したマジックテープがまたくっついてしまうことが多々あります。
不器用なkyanにとっては、地味にイラッとするポイントです。
パネル間にたわみができる
コネクタボックスの重さに引っ張られたりして、パネル間には多少たわみができます。
パネル間には配線が埋め込まれているので、断線による故障が心配されます。
感想
小学校にあがる前、実験用のソーラーパネルを頂いたことがありました。
それを使って豆電球が光るのを見て、「どうしてお陽さまの力で灯りが着くんだろう?」と、やたらワクワクしたもので、それ以来kyanにとってソーラー発電は夢のアイテムでした。
しかし当時はとても実用に足るような性能を持ち合わせていなかったのが、今や生活の実用品になるまでに進化したのは大変感慨深いです。
そんな思いで購入した本品ですが、商用電源を使うようにスマホやバッテリーを充電でき、これまでのような「趣味アイテム」としての位置づけではなく、もはや実用品として扱える性能を有しています。
80Wクラスのポータブル型ソーラーパネルなら1万円前後で売られてるので、電力不足が叫ばれる昨今、電源冗長化の1つとして持っておいて損はないと思います。
【結論】とにかく1枚は持っておいて損のない実用アイテム
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