本日は、クッチャロ湖から宗谷岬、稚内を経由して、天塩まで向かいます。
9月14日(月)
クッチャロ湖畔キャンプ場→猿払→宗谷岬→稚内市内→天塩鏡沼キャンプ場泊
起床
熱くなってきて7:50起床。
もう少し寝ていたい気もしますが、とりあえずトイレ&洗顔&歯磨き。
隣の自転車君は既に出発した後でした。
さて、昨夜からの懸念であった「連泊or移動」の検討を行う。
今後の天気や行程等を検討した結果、「とりあえず移動しよう」ということに。
風が強かった事と、明日の夕方は天気が崩れるので、「ここと鏡沼のどちらで夕陽をみてみたいか」が決め手となりました。
出発
40分で撤収完了。炭火コンロの片付けがない&車横付けだと速いなぁ。
入口にある売店で入場料(200円)をお支払い。店の人によると、夜間は温泉でもチェックインを受け付けていたらしい。
さて、快調に出発したのはよかったが、「キャンプ場の看板」を撮影し忘れたことに気付き、気になって仕方ないので戻ることに。ところが、戻っても「キャンプ場の看板」はなかった
代わりに昨夜入浴した温泉の建物を撮影して、今度はスッキリ移動開始。
移動途中
見渡す限りの平野が続きます。透き通った秋の青空をバックにした広陵たる平野が、荒れ果てた心まで洗ってくれるよう。
前日までの殺伐した行程と違い、ゆっくりしている事もあってか、運転を楽しんでいる自分がいる。とそんな時、後方から猛スピードで迫ってきた救急車に、あっという間に追い抜かれる。
この辺りに住んでいたら、最寄りの病院まで数十キロ。普段はいい景色でもいざとなったら困る…「医療過疎」という言葉を改めて考えさせられてしまった。美しい景色と過酷な地方の現状のコントラストが、今でも心に残っています。
道の駅「さるふつ公園」
管理事務所の真横に駐車し、所内でスタンプを捺印(後でみたらホテル施設側にも置いてありました)。
温泉のある道の駅
温泉はホテルと銭湯と2カ所あるが、銭湯に近づくと「ただいま沸かし湯で営業しています」との張り紙が(写真)。店の人によると「源泉が枯れた」との事でした。
ちなみにホテル側で日帰り入浴客は受け入れていないらしい。
キャンプ場もある道の駅
ここはキャンプ場を併設しているので、恒例チラ見。
「牛を放し飼いしている横ののっぱらにフリーサイトとコテージ×3がります」って感じ。ここも滞在型というより、立ち寄り泊型だろうなぁ…
風向きによってはくさそう。
レストランがイケてる道の駅
「夢喰間」というレストラン(喫茶店?)に近づくと、「名物コケモモソフト」なる張り紙が。
「名物なら食べなきゃならんだろう」と、むしろ嬉々として購入(300円)。
小洒落た店内でジャズが流れている様がツボを刺激しますまぁ、コケモモの味は正直そんな感じられないし(そもそもコケモモの味を知らない)、普通にソフトとして美味しかったです。
さて、食べてる間、喫茶店のメニューを何気なく眺めていると、「猿払でとれた5年産の貝を使用した」ホタテ丼やホタテフライ、ホタテカレーに目を奪われる。しかし、ここで食べると稚内でご飯が食べられない…このまま行くとちょっと早い昼ご飯になりそうだったので、一旦ホテル側へ。
ここにも売店や食堂があるのですが、旧態依然とした「土産物屋」「団体様用レストラン」といった感じで意欲を失う(あとからググると美味しいらしいですよ…念のため)。そこで、さきほどソフトを買った店に戻り、ちょっと早いけどノリでホタテフライを食べることにしました。ここは5年モノのホタテの味を堪能してみようじゃないの(笑)
で、食べたのがコチラ。
ホタテは刺身で出せるようなクオリティのむき身を半レア状態でふっくらとフライ(きっと包丁の入れ方に工夫があるんだろうな…)、これまた美味しいタルタルとセットで頂くと、もう幸せ。そして直感を外していなかった事にも満足
さて、食べ終わってお会計。
その際、「ホタテの漁期は3月下旬~11月中旬」とか「持ち帰りしたければ、漁協の直売所が道の駅から稚内方向1km右(稚内からだと左側)にあるよ」など情報を仕入れる。
イイ事聞いた!とか思ったら、レジ下に書いてありました(爆)
宗谷岬へ
走りだしてすぐホクレンの牛乳運搬車が前についたので、ここは追い越すでも無く淡々と付き従っていくことに。
淡碧色をした秋空の中、「いかにも最果て」的な荒涼たる草原と、果てしなく広がるオホーツク海の間をかき分けるように進んでいく。
この辺りを走行していると、普段抱えている悩みを一瞬でも忘れさせてくれます。そして、心にのしかかる重しをわずかでも取り除いてくれる気がして、何もないところなのだが楽しい。
いや、何もないからこそ楽しいのかもしれない。
付近は高台に転々と風車が見える。後でググってみると清水建設で建設し、宗谷ウインドファームが運営しているようです。57基建設され、発電量は最大57,000kW。北海道唯一の原発、泊発電所の総発電量のうち6%に相当するというから、大したもんです。荒涼たる風景に、無機質に乱立する風車。何とも言えない味があります。
さて、大岬小学校が見えた辺りから、切り立つ崖と海に挟まれた狭い道路の両脇は漁師さんの家で埋め尽くされる。その中を慎重に走っていると、おなじみ(?)間宮林蔵像のある宗谷岬に到着。
宗谷岬
平日にも関わらず観光客で賑わっていました。
まぁ、何度も来てるので今更感がありますが、とりあえず何枚か撮影。
枯れたラベンダーと、最北端の碑の後ろに、謀ったように、海に向かって置いてある使い古されたサンダルが最果ての哀愁を誘います(笑)
何をするでもなくボーッと海を眺めていると、地中から伸びたパイプの周りに小魚が集まっている。おそらくパイプからの水は海水より温かいのだろう…なんて想像をしながらしばし眺める。思いついたように小石を拾って投げてみると、水の波紋と逃げる魚が重なってなかなか幻想的でした(ぉ
日本最北端のガソリンスタンドで給油してみた
15分程滞在して、稚内市内へ移動を開始。
まずは宗谷岬の隣にある日本最北端の給油所(出光)にて給油。
あまり減ってなかったのと価格がよくわからなかったので10Lのみ給油しましたが、頂けました。
日本最北端の給油証明書、貝殻のキーホルダー、そして個性的なレシート(笑)
後で撮影しようと思ったら証明書とレシートはどっかいってしまったので、貝殻のキーホルダーのみ。
なお、ググれば写真を掲載しているサイトがたくさん見つかりますので(笑)
その後、一路国道を走行。宗谷岬を超えると、同じ国道228号線でも愛称は「宗谷国道」と名を変えます。景色は変わらず丘陵&風車&海。天気が良いのでどこを見ても綺麗でした。
稚内市内ぐるぐる
稚内に入ってまずやったのはネット。
ここ数日間willcomのエリア内で立ち止まる事がなく、情報に飢えていました。天気など最低限の情報は携帯で見てましたが、パケット定額制プランに加入していないためパケ代が気になるのと、そのような理由で使い慣れていないため目的の情報を探すのに時間がかかること、さらに「PCサイトだと無料のサイトが、なぜかモバイルだと有料」で会員登録が必要で諦めたケースがあるといった理由で、それ以上の情報を探すことは諦めていました。
稚内空港を過ぎた辺りから圏内になったため、この日のために予め設定しておいた定期巡回ソフトで一括ダウンロード…の予定が、速度が遅くて全然取り込めていない。いつまでたっても終わらないので、WiFiのFREESPOTを検索し、もっとも近い場所へ移動。せっかくのモバイルなのに本人が移動してどうするという本末顛倒感がなきにしもあらずですが、ここはやむをえません。無線LAN接続するとものの数分で終了。「悩む前にSPOT検索!」ですね(苦笑)
で、一通り満足した後は、稚内市内のホムセン巡り(笑)
独立系2店舗+ホーマックスーパーデポを回ってきました。独立系は既にキャンプは終息してて目新しい物はなし。スーパーデポでは一部商品でシーズンオフの値引きをしてたんですが、その中で興味をひくものが特になかったためスルー…したんですが、何点かは買っておいても良かったかな~、とか後から思いました
その後、隣のスーパー「CITY」で適当な食材と調味料を購入。ここにもレジ袋有料化の波が…車に袋を取りに戻りましたよ、ええ。
で、保冷剤用の氷も他の方の迷惑にならないよう少量だけゲット。今日は角氷を買わないとダメかな~と思っていたので、助かりました。ありがたや~。
さて、気分が良いところで移動開始。一路国道40号線を南下。天塩へ向かいます。本来、天塩へ行くなら道道106号線を気持ち良く走行する方が良いのですが、敢えて国道に向かったワケは…あ、着きました(笑)
サロベツファーム
こちらに立ち寄るためでした。
手作りソーセージのお店で、その他スモーク製品や味付ジンギスカンを販売しています。
マスコット犬ゴンのやる気のない表情に見守られながら中へ。
内部は小ぢんまりとして、ケースの中で商品が冷蔵/冷凍されています。
ここでは店主の説明を受けながら「王様のジンギスカン(700g)」と「ハムの小さいスライス塊」を購入。
細かい値段を控えていないのですが、確か2000円位だったように思います。
小分けといっても一定の量があるので、ソロだとどうしても品目を絞らないとならないのが辛いところです。和寒ジンギスカンみたく量り売りしてくれればいいんですが、なかなかそうもいきませんね。こういう時は宴会キャンプがいいな~と再確認しました。
さて、ソッポ向いてるゴンに無理やり別れの挨拶を済ませ(ぉ、さらに南下します。
この近くには2007年9月に利用した「兜沼公園キャンプ場」という素晴らしいキャンプ場があるのですが、今回は夕陽が綺麗と評判の「天塩鏡沼海浜公園キャンプ場」を利用してみたかったため、あえて直進。1時間弱で現地に到着しました。
天塩鏡沼海浜公園キャンプ場
チェックイン
まずは黄色い建物で受付。手前には「人生探しの旅中」のような意味合いのステッカーが貼られたバイクが止まっていました。
受付といっても、500円払って簡単な説明のみされるだけ。必要な事はリーフレットに要領よく記載され、あとはそちらを見て欲しいということのようだ。
まぁ、夕陽を早くみたいのでさっさと終わってくれるのはこちらにとっても都合が良い。
人生探しをしているらしい先客の彼はライダーハウスに泊まるようだ。確かに200円なら、テント張るのも趣味の一つでない限り合理的な選択でしょう。
設営
フリーサイトは芝生といいつつ基本的に砂地で、しかも駐車場から結構距離がある。
今日はキャンピングカーサイトを使用してもよいとのことだったので、そちらに設営。しかしここからでは漁協の建物が邪魔で利尻富士が見えないことは、設営後に知りました
途中、ライダーさんが一人やってきて「ここ張れますかね?」と聞いてくるんで、「大丈夫じゃないですかねー」とお返事。なかなかオシャレなテントを張っていました。
16:22にテントの設営を開始し、同36分に完成(14分)。自己最速。その後同54分には荷物の展開を終了し、16:55→17:05で火熾し準備完了(10分)。そこから同29分まで火熾し(24分)。同時にカセットコンロで炊飯も行う(同33分完成)。
とまぁ、食べ始めるまでにざっと1時間ちょっとかかっています。
もっとも、この間に夕陽を撮影したり、色々とちょこちょこやってるので、準備だけに専念したらもう少し早いかな。まぁ、ここは独り身の辛いところ(ぉぃ
BBQ
ホタテ(140円/2枚)
昨日北勝水産でGETした逸品。
その後猿払でも稚内でも普通に殻付ホタテが売られていて(以前は時化で停止だったのに、こういうときはちゃんと売ってる…マーフィーの法則発動かw)、ややありがたみが減った感があるものの、逸品は逸品。
今朝の段階で氷がほとんどなくなっていて、さらに車内が暑かったため鮮度が落ちているか冷や冷やしていたが、ちゃんと生きてました(笑)
今日はウロを除去し、ガーリックバター醤油で味付けをして焼いてみたが、絶品でした。ふっくらホクホクしていて、甘い。思わず、脳裏にこんな標語が浮かんできました。
フライでも金
そして
ナマ(刺身)でも金
…サイコーでした。
そしてウロがないと苦くなくていい。次回もちゃんと除ろうと思ったのでした。
はまなす牛ロース(1000円)
昨日道の駅「たきのうえ」でGETしたもの。
事前に試食していたので味は想像がついていて、なおかつ想像通りでしたが、それだけに満足できるレベル。これまた鮮度が心配されたものの問題なし。氷って素晴らしいw
昨日食べたままの美味しい脂の味!塩コショウで軽く炙るだけでも旨いが、先ほどのホタテエキスがたっぷり染みこんだガーリックバター醤油につけると、それはもう絶品!我を忘れて食べまくってました。
後半、ややペースが落ちたものの完食。肉類は焼きすぎると身が固くなってしまい、ぼそぼそとした食感になってしまうので、注意が必要です。
糠サンマ(198円)
厚岸産糠サンマ。まぁ、可もなく不可もなし。後半、腹がきつかったせいか、あまり印象に残っていません(^^;
あ、骨せんべいは美味でしたw
それにしても、炭火は人を無口にします。
ランタンの燃焼音、炭火のちりちりと爆ぜる音、たまに聞こえる海鳥の鳴き声。磯の香りを運んでくる風…全てが心地よい。このために来たのだと実感。
夕陽は、日没10分前くらいに、箸を置いて漁港まで走っていきました。
体力不足を痛感しながらたどり着いた岸壁には、真っ赤に色づいた巨大な太陽と、落日の余光に照らされる利尻富士が。その余光を惜しむかのように大空を舞うカモメたち…うん、このために来たんです。眼前に広がる景色は圧倒的で、いつになくクラシックがすすみました(笑)
そして、こういう時は一眼レフが欲しいな~と思う。利便性重視でコンパクトカメラを利用していますが、ここ数年で性能は見違えるほど向上したとはいえ、大自然の雄大さを前にするとまだまだですねそしてkyanのカメラワークも…
日没後は急速に闇の支配する領域に様変わり。今後は別のクラシック片手に星見(笑)
あいにく風があり雲が流れていましたが、時々漆黒の闇の中から無数の星々が顔を覗かせます。
そんなかんなでボケ~っとしてたら、あっという間に午後8時過ぎになっていました。
風呂へ
腹一杯で、かつ炭火も立ち消えしそうだったので、営業時間内に風呂(天塩「夕映」)へ。
入浴料は500円ですが、「北海道キャンピングガイド2009」巻末付属のチケット提示で100円引です。
今回はじめて露天風呂のある温泉へ来たのですが、風呂はモール泉?石油泉?(豊富温泉も近いし)コーヒー色の特徴的なお湯でした。また、他にも複数の浴槽があり充実しています。ただ、浴室内に香る強烈なアンモニア臭が…おそらく温泉成分によるものでしょうが、kyanはちょっと苦手でした
15分程くつろいだ後、テントへ戻る。ところで、何気なく受付に「萌えっ子フリーきっぷの特典あります」という掲示が(笑)
天塩は沿岸バスの領域だという事をすっかり忘れてました(爆)
就寝
戻って、テント内で明日の計画を考える&寝る準備。
今日は前日と違って暖かいなと思ったら17℃(テント内)ありました。海辺だからもっと寒いかと思っていましたが、風が少ないのも影響しているかな。
携帯で天気予報を検索した結果、明日も結局は天気次第。
GPSログとデジカメ写真、携帯に入力した燃費記録のバックアップをとったり、なんだかんだと細々した事で時間を費やし、最終的に日付が変わった頃に就寝。
コメント
kyanさん、こんにちは~。
鏡沼のキャンプ場からの夕陽を見れたんですね。
僕が行った時は天気が良かったのですが、着いた時間が遅くて
夕陽は全然だめでした。
ちなみにバンガローに泊まったのですが、こちらもなかなか良かったですよ。
豆けんさん、こんにちは!
はい、夕陽きれいでした~
夕陽がきれいだと評判でしたので鏡沼に泊まろうと出発前から
決めていましたので、無事夕陽が見れてよかったです(^^)
バンガロー、イイですね~
二人以上で行ってたら躊躇なくバンガローにすると思います!
でも、夏場は争奪戦が激しそうですね。
次回はバンガローも検討してみます!