【レビュー】仲洞爺キャンプ場 キムンドの炭(北海道壮瞥町産)

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こんにちは、kyan(@sumibi_kyan)です♪

本日は、仲洞爺キャンプ場で購入した「キムンドの炭」をレビューします。


(写真:7分熾き状態)

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キムンドの炭・レビュー

来歴

2011年6月に仲洞爺キャンプ場(来夢人の家)にて3kg450円で購入。
のべ7回、3kg使用。
※2012年度は600円に値上げされていました(パッケージ等は変わらず)
※2019年現在、現在では製炭していないようです。

スペック

原産国 日本国(北海道壮瞥町)
製造者 仲洞爺温泉センターハウス管理組合
販売者 仲洞爺キャンプ場
原材料 広葉樹を中心とした雑木
JAN なし
単価 150円/kg(税込)
箱サイズ 未計測(紙袋のため)

状態

形状:バラ

形状・大きさ共にバラバラです。


(写真:大きめの炭を取り出してみました。見た目に反してスカスカです)

大きいものは割る必要がある一方で、小さいものは七輪用とするにも小さかったです。


(写真:袋の中で大きかった破片。七輪には割って入れました)

木炭は紙袋や箱に直接入っていました

炭の粉がどこからか漏れてくるので、ビニル袋をかぶせて保管したほうが良いです。


(左:米袋バージョン 右:印刷バージョン。箱欲しさに購入)

紙袋バージョンとダンボール箱バージョンがありました

初回購入時には米袋に入って無造作に売られていましたが、2度目の際は「キムンドの炭」と印刷された箱で売られていました。


(左:「来夢人の家」と管理棟で販売 右:こんな感じで売られていました)

使用感

着火性能

20分(七輪を使って一から熾した場合)

継ぎ足し時だと最短7分、普段は10~15分程度で熾きました。

継ぎ足し時の着火性能が高い特性を活かし、手洗いや次の準備といったインターバル中に継ぎ足し利用しました。
次の焼き物をする際には熾きていて使いやすかったです。


(写真:継ぎ足し着火中。わずか7分で熾きましたニコッ)
「着火した」の定義

kyanは「全体の7~8割が白い灰で覆われて、すぐ焼き物ができる状態」になるまでの時間を計測しています。(炭片の一部に着火するまでの時間ではありません)着火時間の目安は黒炭が10~20分、白炭が15~25分です。

着火時臭

ほぼしません

熾す際の臭いは少なく、粗悪炭を熾す時のような酸っぱい悪臭はしません。
ただほんの少しですが、「間伐材を焼いてみました」的な微妙な森林の香りがしましたので、屋内で熾すには向かないようです。

爆ぜ

熾す際/熾きた後のいずれも、気になる爆ぜはありませんでした。

火保ち

約1時間

着火性が高く比重が軽いことから納得です。
他の木炭と比較して火保ちは悪いですが、日帰りBBQやデイキャン時に使う分には便利でしょう。


(写真:熾きてから52分後の光景。2011.8初山別にて)
「火保ち」時間の定義

kyanは、「熾きて焼き物ができるような状態になってから、焼き物ができない状態に火力が落ちるまで」の時間を計測しています。火保ちの目安は黒炭が1~1.5時間、白炭が1.5~2時間です(炭片の大きさによります)

火力

熾きた直後の火力は強いですが、1時間もするとかなり弱火になり継ぎ足しが必要でした。

灰量

未計測

灰の色

真っ白

ナラ薪と同様でした。
性能に影響はありませんが、見ための美しさが気に入ってます。


(写真:真っ白の灰は、なんとも言えない美しさを感じますドキッ)

消し炭としての再利用

不可

完全に熾きた状態(真っ白な灰に覆われて赤熱してる状態)で触るとボロボロに崩れるため、再利用は事実上難しいです。

よいところ

着火性良好&高火力

鉄板や煮炊き、貝類や焼き鳥など高火力が求められる料理に向いている一方、魚料理では火力を絞った方がよいでしょう。

気になるところ

体積の割に軽い

市販の炭と比べて同じ重量でも嵩張るため、炭としてスカスカで木炭というより消し炭に近い印象です。

3kgの本品が入っていた米袋に、たとえばオガ備長炭なら5kg位は入りそうでした。

嵩張るが故に使い勝手が悪く、七輪や小さいBBQコンロで使うためには割らないと入りません
しかし小割にすると(ただでさえ短い燃焼時間が)さらに短くなってしまう悪循環。
燃えつきるのも早い=頻繁な継ぎ足しが必要ということで、残念ながら使い勝手はよくありませんでした。

火保ちが悪いので、1袋3kgはあっという間になくなってしまいました。

昔の炭焼きは「量が多いことはよいことだ」と量を重視する価値観が強かった結果、柔らかい炭ができたという経緯を聞いたことがあります。しかし近年の主流は、備長炭やオガ備長炭に代表される硬く焼き上げられた炭が好まれていることを勘案すると、「平成の時代にこういう炭がまだ残っていたんだ」と残念な印象です。

ちなみに、この手のスカスカ木炭の例としては道の駅「なかがわ」で購入した中川木炭製造のバラ炭道の駅しむかっぷで購入した「しむかっぷの木炭」、あとは白滝木炭(未レビュー)が挙げられますが、調べた範囲だと現在はいずれも製造していないようでした。

価格の割に品質がイマイチ

本炭の購入価格はキロ150円(当時)でしたが、この価格帯で買える炭としては海外炭や道産の広葉樹炭(弟子屈や滝上、駒ケ岳)が挙げられます。

しかし品質は大違いで、本炭は前述のとおり柔らかくて火保ちがイマイチな一方、近年の海外木炭は日本企業の資金投入と日本人技術者の指導を受けて品質は安定していますし、先に挙げた道産木炭はいずれも硬く焼かれてるため火保ち良好です。
結果として、本炭は品質の割に割高な印象を受けました。

木炭は工業製品ですが、この価格ならキロ130円程度の「そこそこ使えるPBブランドのマングローブ炭」やキロ160~200円程度の高品質な道産品木炭と比較して不利です。

今でも木炭を焼いている地域が残っていることは嬉しいですが、創意工夫して商品価値を引き上げるか、はたまた品質に見合った価格に引き下げるか・・・いずれかが求められているように思います。

感想

高品質ではないものの、レジャー用途には十分使えます。

「着火性が高く、火持ちは悪い」特性を生かして、「デイキャンプ」や「撤収時の朝利用」、また「継ぎ足し利用」として好適。逆に火保ちが要求される「宿泊時のキャンプ」等は、頻繁に継ぎ足しが必要となるため向かないでしょう。

キャンプ場で炭切れした際には購入してもよいでしょうが、マングローブ炭でもよいから事前に買って持参した方がよいかな?というレベルです。

ところで、使っていて思ったのですが…
比重の軽さは、材質(間伐材使用?)と焼き方、片方もしくは双方に研究の余地があるように思われました。生産者には「焼き物用途の木炭」の研究を一層進めていただき、海外炭に負けない、よりよい木炭が製造できるよう祈念しておりました・・・が、結局生産を止めてしまったようです。

【結論】木炭がどうしても足りない時には使ってみてもよいかも?

コメント

  1. にわかキャンパーもどき より:

     こんにちは。来ましたねー、炭レビュー。待っていました。
     先日オガ炭を買ったので、今は着火用の黒炭を何にしようか検討中です。いつもはホーマックPBのバーベキュー用マングローブ炭を使っていましたが、どうせなら違うのを試したいです。
     仲洞爺に行ったら、この炭もぜひ使ってみたいです(ちょっと割高感がありますが)。

  2. Gian より:

    kyanさん、こんにちは♪

    良く考えたら私はキャンプ場で炭とか薪は買ったこと有りませんでした。
    薪はキャンプ場周辺で探す習慣なのと、かさ張らないように炭を持っていくので、現地調達して使い切れないともって帰れない可能性が高い事が理由です。

    私的にはかさ張る所がマイナスポイントです。
    また、個人的には米袋入りの方が手作り感があって好きです。

    余談ですが、仲洞爺キャンプ場には1度しか行った事ありませんが、来夢人の湯は4回程行った事があります。
    (帰りのフェリー乗船までの時間調整にドライブ&温泉するのに手頃なので)

  3. kyan より:

    にわかキャンパーもどきさん、こんにちは~
    おまたせしました(笑)

    価格は道産・国産品としては安い方です(通常ですと、200~300円位します)。
    「オガ炭の方が安くて品も…」と思いつつ、つい買ってしまいました(^^;

    着火用の黒炭ですが、用途を着火に限定するなら安ければ安いほど良いです。
    先日レビューしたマングローブ炭はよく燃えてくれました。
    (同一パッケージの炭、札幌でも販売しているのを見かけたことがあります)
    あと格安系のスーパーで売ってる見慣れないパッケージの木炭も狙い目です。
    大手のPBは品質が割合安定しているので、つまらないかもしれません(笑)
    ご参考になれば。

  4. kyan より:

    Gianさん、こんにちは~
    純粋な燃料として「嵩張る」のはマイナスですね。
    可搬性と保管性に劣るのが辛いところ。
    多くの人にとって炭は「レジャー限りの物」なので、置き場所に困る人が
    多そうです。
    (キャンプ場のゴミ捨て場に箱ごと捨ててあるのを何度も見かけました)

    米袋は資源の再利用としては評価しています。頑丈ですしね。
    炭マニアとしては、パッケージを撮影する楽しみが減るので寂しいです(^^;
    (でも炭俵で売ってたら買ってしまいそう…)

    Gianさんも仲洞爺キャンプ場や来夢人の湯を訪れたことがあるのですね。
    素朴だけどなかなかいいお湯です♪
    次回訪れる機会がありましたら、入口すぐの自販機横にある炭も見てあげて
    ください(^^)

  5. Gian より:

    Kyanさん、こんにちは♪
    入口すぐの自販機横ですね。
    こんど行ったら確認します!

  6. kyan より:

    Gianさん、こんにちは~
    ご参考までに、購入時に撮影した写真を掲載しました(^^)
    kyanも来シーズンになったら(まだあるか)確認してみます!

  7. 正宗(しょうそう) より:

    Kyanさん、こんにちは。

    う~む。。。
    勉強させていただきました☆^^

    僕はキャンプファンといっても、
    炭はあまり何も考えずに使ってましたからね。汗

    そうですよね。
    火持ちや着火性が良いか悪いかで
    どのタイミングで使ったらよい炭なのか
    変わってきますよね。

    でもこの炭、
    真っ白になったら絵になってますね~☆

    炭にこだわったほうがキャンプも快適で
    味とコクが出てきそうですね。^^
    (意味がわかりませんが)

    今日もありがとうございます!m(_ _)m

  8. Gian より:

    Kyanさん、こんばんは♪
    写真追加ありがとうございます。
    行った時は必ず確認します!

  9. kyan より:

    正宗(しょうそう)さん、こんにちは~
    ベタ褒め、ありがとうございます(^^ゞ

    木炭って多くの人にとっては「燃料」の一種でしかありませんが、
    種類や焼き方一つで様々な「顔」をみせてくれます。
    そんな木炭の個性を、ブログ等を通じて少しでも有効に活用して
    もらえたら、また木炭業界の発展につながれば嬉しいと思っています。

    …柄じゃないですね(^^;;

    ところで炭の違いが味に…変わるでしょうか?(^^;
    備長炭を使用したときは肉がふっくら焼けたような気がしましたが…、
    未だ確証をもっていません(^^ゞ
    今後の検証ネタですね(笑)

    これからも執筆していきますので、どうぞご覧ください(^^)

  10. kyan より:

    Gianさん、こんにちは~
    はい!

    p.s.
    遅ばせながらリンクに追加させて頂きました。
    今後ともよろしくお願いいたします(^^)/