【レビュー】灯油ストーブRX-2212Y (コロナ)

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こんにちは、kyan(@sumibi_kyan)です♪
本日は、春秋キャンプでお世話になっているポータブル灯油ストーブ、RX-2212Yをご紹介します。

RX-2212Y

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RX-2212Yを徹底解説!

来歴

2017年秋にヤフオクで新古品を落札。直接引取で4千円でした。
5シーズンで計10回(14泊)使用しました。

注意事項
・火事や一酸化炭素中毒の危険があるため、使用時は定期的に換気してください。
(一酸化炭素中毒になった方の記録を読みますと、復帰までの道のりと後遺症は壮絶です)
・就寝時やストーブから離れる際には必ず消火し、火が消えたことを確認してください。
・テント内での使用はメーカー想定外使用です。使用は自己責任です。
(特に雨が降って生地が濡れると通気性が著しく落ちます)
・本記事を読んで使用し、万が一事故が起きても当方は一切の責任を負いません。

スペック

種類 しん式・放射形
点火方式 電池点火(単1電池×2本)
燃料消費量 2.24kW(0.218L/h)
油タンク容量 4L
燃焼継続時間 約18時間(出力による)
標準適室 木造10平方メートル(6畳)/コンクリート13平方メートル(8畳)
外形寸法 高さ51cm×幅45.2cm×奥行32.4cm(置台を含む)
質量 7.8kg
安全装置 耐震自動消火装置
その他の装置 給油時自動消火装置
備考 付属の取扱説明書p15より抜粋

実際に使ってみて

最大のメリットは「コンセントなしで使える」こと

灯油と平らな場所さえあればどこでも使用できる点にどこまで魅力を感じられるかどうかがFF式とどちらを選ぶかのポイントです。

使い勝手や暖かさ、燃費はFF式に劣る

電源使えるならFF式ストーブの方がオススメです。

最低気温が0℃を下回るような日だと、4Lタンクでは2泊もたないかも

気温と使用時間にもよりますが、寒がりのkyanが起きてる間ずっと灯けていたら2泊もちませんでした。

よいところ

100V電源がなくとも動作する

コンセントがなくても単1電池×2本で動作するため、春秋キャンプ時に電源サイトに縛られなくなりました。
また冬期の停電対策としても活躍しています。
電池もない場合は、ガードを開き点火つまみが止まるまで静かに押し下げて芯をいっぱいに上げた状態で点火用ライターやマッチで点火することも可能です。

裏面の電池ケース(単1)

安い

冬キャンプ用に様々なストーブが発売されていますが、どれもいいお値段するので躊躇してしまいます。その点、本機はホームセンター等で普通に購入しても7~8千円程度と、暖房器具としてはリーズナブル。気軽に購入できる点が汎用品大好きなkyanは気に入っています。

反射板搭載で対流式ストーブの弱点をカバー

対流式ストーブは熱が上に逃げていくため、正面が寒いという欠点があります。
本機は反射板をつけることで輻射熱を生み出し正面や周囲をじんわり暖めてくれます。
以前使用していたレインボーストーブは反射板がなくて寒かったので本機に乗り換えました。

稼働時。思ったより暖かいです

ヤカンを置いておけばお湯がつくれる

熱が上に逃げていく特性を活かして、上蓋のところにヤカンを置くといい感じです。
(メーカー想定外使用なのでオススメはしません)
これがFF式ストーブだと熱は前方へ強制排気されるため、上にヤカンを置いても温まりません。
「寒い季節にいつでもお湯にあずかれる」というのは心強いです。

壊れにくいレトロな仕組み

FF式と違い電子制御してないため、物理的な損傷や断線、芯の摩耗といった用途以外に壊れる要素が少なく、結果として壊れにくいと言えます。

気になるところ

暖かさはFF式ストーブに劣る

本機は反射板搭載とはいえ送風がないため、強制的に前方へ送風するFF式と比較すると不利です(周囲全体がほのかに暖かくなります)。
「朝、寒い中で起きたくない」、「(自分のいる場所など)局地的に温めたい」といった用途は苦手なので、補完する方法を検討する必要があります。

燃費がFF式ストーブに劣る

本機は1時間あたり約0.22Lの燃料を消費する一方で、手持ちのFF式(FW-327NE)は同0.072~0.311L消費します。
最大火力同士だとFF式の方が燃費が悪いものの、FF式は前述の通り強制送風でピンポイントに暖めてくれるため、「弱」で使うことが多いです。一方で対流式は微細な強弱が苦手なので、結果的に電子制御のFF式と比較して燃料を多く消費する傾向にあります。
最低気温にもよりますが、春秋なら2泊いけるかな。冬だと補充が必要なことがありました。

嵩張る

高さ51cm×幅45.2cm×奥行32.4cmということでスペースをとります。
手持ちのFF式(FW-327NE)は灯油タンク5Lと本機より大きいにも係わらず、高さ42.9cm×幅37.1cm×奥行29.9cm(共に置台を含む)と、本機より「一回り小さい」です。
キャンプ持参用としては小型車だと積載場所に困るかもしれません。
(小型車時代は、助手席裏の後部座席との間に挟めていました)

(上)FF式 FW-327NEカセットガス式 CB-8との比較。本機は最も大きかったです
(下)車に積載した状態。左はコンパクトカー、右はフリードプラス

小ネタ

単1電池アダプタは使えません

アルカリ電池のみならずエネループでも点火しませんでした。
おそらく単3では最大の消費電流が足りないと思われます。

エネループ、乾電池共に点火しませんでした

持ち運びの際には注意!

給油タンクから灯油を抜いても、まだ本体底部の固定タンクに残っています。
気づかずに給油タンクを空にして安心してると、移動中に灯油が漏れて車内が悲惨なことになるので注意。
kyanはこの事に気づかず2度ほど車内を灯油まみれにしてしまいました(涙)

対策として、ストーブへ空にした給油タンクをセットしたあとで空焚きします。
火力「強」状態でもたっぷり1時間以上使えるので、空焚きは撤収時間から逆算して早めに始めたほうがよいでしょう。

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コメント

コレ一台で春秋キャンプの敷居が随分と下がりました。
キャンプで使うと、暖かさと家の有り難みをしみじみ感じます(笑)

実用品だけあって無駄がなく、構造もよく考えられている点を気に入っています。
見た目は家庭用でインスタ映えはお約束できませんが、機能美も美しさと定義するならばkyanの中では「映えます」。

導入の主目的は非電源サイト利用でしたが、2018年の震災以後は冬期の停電対策としての側面も加わりました。そのため(倉庫ではなく)自宅内に保管しています。
非常時の保険として備えておく意味でも、電源を使わないタイプのストーブを用意することをオススメします。

後継機はRX-2221Yですが、形状性能共に大きな変化はありません。

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