【レビュー】ポータブル電源 GOLABS R300

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こんにちは、kyan(@sumibi_kyan)です♪
本日は、コンパクトなのに頼れるポータブル電源、GOLABSのR300をご紹介します!

ポータブル電源 GOLABS R300


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ポータブル電源 GOLABS R300のレビュー

来歴

2021年6月にAmazonにて購入、PrimeDayにて22300円(値引きクーポン利用後価格)でした。

Amazonにありがちな全く知らない中華メーカーでしたが、クチコミを見る限りスペック通りに使えそうだったので思い切って選びました。

同年7月のキャンプから20回程度使用し、現用中です。

仕様

サイズ 23 x 15.7 x 19.5 cm(長さx幅x高さ)
重さ 3.8kg
電池材質 リン酸鉄リチウム電池(LiFePO4)
充放電回数 2000回
電源容量 299Wh(93450mAh)
充電時間 5.5時間(60W USB-PD)、8時間(80Wソーラーパネル/付属ACアダプター)、
9.5時間(シガーソケット)
端子 (入力)DC(5.5mm×2.1mm)×1、USB-PD(最大60W、入出力兼用)×1
※ソーラーパネルは電圧18V/入力電流の上限は最大3Aで、最大60Wでの充電が可能(メーカー談)

(出力)AC(100V 60Hz 最大300W)×1、DC(12V出力×最大10A)×2、シガーソケット(12V出力×最大10A)×1、USB-A(QC3.0対応、5V×3A/9V×2A/12V×1.5A)×2、USB-PD(ポート1は最大30W、ポート2は入出力兼用で最大60W)×2

(USB-PDの対応電圧/電流)
ポート1(最大30W) 5V×3A/9V×3A/12V×2.25A/15V×2A/20V×1.5A
ポート2(最大60W) 5V×3A/9V×3A/12V×3A/15V×3A/20V×3A

付属品 充電用ACアダプタ、充電用のシガーソケットケーブル、DC-MC4変換ケーブル、シガーソケット延長ケーブル

※メーカー商品ページより引用(一部は筆者補足)

製品紹介

本体

到着時は82%充電済でした。
保管のため満充電を避け、それでいてエネループのように買ってすぐ使うことも可能になっています。

本体ライト

白色LEDタイプで、消費電力は3Whでした。
結構明るいので、倉庫での作業の時などは便利でしょう。
光は横方向に拡がるため、キャンプでは使いどころを選びます。

R300のLEDライトを使用
水平に明るいです

対応するソーラーパネル

電圧5~22V/入力電流の上限は最大3Aで、最大60Wでの充電が可能とのこと(メーカー談)。
したがって出力が24V系のソーラーパネルは使えません

本品には80Wクラスのソーラーパネルがバランス良さそうです(100Wタイプだとオーバースペック)。

ソーラーパネルと接続


なお、本機で電圧上限を超えるとエラー「E09」と表示されて充電されないので注意。

ACアダプター

出力 15V×3.2Aと表記されています。
仕様の充電時間は8時間とあるので、平均すると37Wh程で充電できそうです。

なお、AmazonのレビューでPSEマークがないという方がいましたが、kyanの手元に届いた品にはありました。

付属のACアダプタ

充電用のシガーソケットケーブル

車のシガーソケットから充電する際に使用します。
試した時は36~40Whで充電されていました。

シガーソケット延長ケーブル

延長といいつつ短くて「なんのために使うの?」と思っていたら、Amazonのレビューで「本体のシガーソケットは抜けやすい」とのことで納得。

確かにそういう時は便利ですね。

付属の各種変換アダプタ

DC-MC4変換ケーブル

手持ちソーラーパネルの出力端子がMC4だった場合に使用します。
別買いするとそれなりにコストがかかるため、標準添付は良心的です。

よいところ

長寿命のリン酸鉄リチウム電池(LiFePO4)を採用

よくあるリチウムイオン電池や三元系リチウムイオン電池だと製品寿命が500~800サイクルですが、本機種はリン酸鉄リチウム電池を使用しているため2000サイクルと長寿命。
(1サイクル=満充電→全て放電→満充電までを1回とカウントします)

ポータブル電源の進化は著しいので、寿命の前に新機種へ入れ替える可能性の方が高いかもしれません。

電池は消耗品といえ、利用回数を深く気にしなくてもいいのは楽です。

出力端子が豊富

多くのポート(AC出力×2口、USB-A×2、USB-PD×2、DC出力×2)を備えているため、ほとんどの機器を変換アダプタなしで使えます。

またUSB-PD出力が最大60Wあるので、USB-PDを使うPCの電源として直接できるのが助かっています。

豊富な出力端子


さらに、これらの多彩な出力を同時使用できるため使い勝手がよいのも高ポイント。

AC出力が純正弦波

安価なポータブル電源だと擬似正弦波が多い中、本機種は純正弦波。
マイコン制御の電気毛布など、波形に依存する電気機器も利用可能です。

ソーラパネルとの相性が抜群

発電できるが電気を貯められないソーラーパネルと、電気を貯めておけるが発電はできないポータブル電源。
ポータブル電源全般に言えますが、ソーラーパネルとの相性が抜群によいです。

両者が補完し合うことで電源サイトに頼らないアウトドアライフを送れます。

ポータブル電源を入手するならば、ソーラーパネルもセットで導入しましょう。

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MPPT対応

MPPT(Maximum power point tracking、最大電力点追従制御)とは、充放電のコントローラーが太陽電池からの電圧と電流の積である電力が最大になる出力電圧で電流を取り出すための制御機能のこと(Wikipedia)。

ソーラーパネル経由の充電を安定して行えるのがgood!です。

なお、この機能はソーラーパネルとDC端子で接続した時のみ有効で、USB-PDで接続してもMPPTは効かないので注意が必要です。

サポートが異様に早い

不明点があって販売元へ何度か問い合わせしたのですが、早ければ1時間以内、通常でも2~3時間で返信が来てびっくりしました。

気になるところ

各端子にゴム蓋がほしい

野外で使うとホコリ入るので、ゴム蓋があればよかったのになーと思います。

なお後期モデルではシガーソケットに防塵キャップが採用されています。

周波数が60Hz固定

多くの製品は50/60Hz両対応なのでそれほど困ることはないと思いますが、50Hzへの切替ができればよかったのになーと思います。

なお後期モデルでは切替可能に改善されています。

AC出力が110V

Amazonのレビュー情報ですが、無負荷状態で計測すると113V程度出力されているとのこと。
機器に余計な負荷がかかるのでちゃんと100V前後に設定してほしいところです。

不完全なパススルー機能

「充電しながら使用(放電)もできる」という意味でパススルー対応と謳われていますが、使用時は充電電源ではなくバッテリー電源から放電されるため、バッテリーに負荷がかかります(充電と放電を同時に行う形になる)。

いわゆるUPS電源(無停電電源装置)としての使い方はできません

説明書の記載が不十分

例えばエラーコードの解説が微妙で、具体的に何が原因でエラー出るのかわからず困ったことがありました。
また、ボタンを押した時に出る「ピッ」音を消す方法が全く載っておらず不親切です。

わかりにくい解説
表記方法も含めてわかりやすく書いてほしいです

容量300Whの使いみちは?

300Whと数字で表記されても、実際どんな機器をどれだけ使えるかピンと来ないと思いますので、補足します。

300Whのポータブル電源でできること

使える機器
①電子機器(スマホ、パソコン、Switchなどなど)
②扇風機、電気毛布の使用
③ランタンの使用/充電

市販のモバイルバッテリーで利用できる機器はほぼ全て使える他、多くの家庭用扇風機や電気毛布も利用可能です。

ただし「1日中扇風機をつけっぱなしにしておきたい」といった用途だと300Whでは足りないため、より上位クラスのポータブル電源が必要です。

300Whのポータブル電源ではできないこと

生活家電の多くは動作しません。

例えば家庭用のドライヤー、湯沸かしポット、ホットプレートなど生活家電の多くは500~1000W程度使いますが、これは300Whクラスのポータブル電源に内蔵されているインバータの性能を超えるため、電源すら入りません。

「自宅の停電対策」や「車中泊で北海道を1ヶ月間旅行する間に生活家電を使いたい」といった用途では少なくとも1000Whクラス以上のポータブル電源が必要です。
(その分、価格も大きさも重さもグレードアップします)。

実際に使ってみた

300Whのポータブル電源でどの程度使えるかを実験してみました。

①スマートフォンを充電

51%→43%まで使用して、スマホを3%→78%充電できました(計算上23.92Wh使用)。

計算上は9~10回はフル充電できそうです。

テスト環境
・接続:USB-PDポート使用(18W)
・テストした機種:Xiaomi Redmi 9T (電池容量:6000mAh)

R300を使ってスマホやスピーカーを充電

②PCを使いっぱなしにしてみた

100%→0%と限界まで使用して、22時間17分稼働しました。

表示上の消費電力は8~45W程度(その時の負荷によって変動)で、USBチェッカーを使用した計算上のロス率が13.12%でした。

テスト環境
・接続:USB-PDポート使用(最大60W)
・テストした機種:Lenovo X1 Carbon 6th
・ほとんどの時間をネットサーフィンや文章入力など負荷の軽い作業に費やし、3時間ほど動画再生しました。
・WiFiはオンのまま、画面も表示したまま利用。

R300の電源でPCを使用

R300を使ってPCを使用(USBチェッカー)

③扇風機を接続

表示上の消費電力は「弱」で36~38W、「強」で50Wでした。

計算上は6~8時間使えそうです。

テスト環境
・接続:ACポート使用
・テストした機種:eeemo EF-316R (消費電力31/35W)

④電気毛布を接続

98%→85%まで13%分使用して、56分使えました(計算上38.87Wh使用)。

表示上の消費電力は40~50W程度(その時の負荷によって変動)で、計算上は6~7時間使えそうです。

テスト環境
・接続:ACポート使用
・機種:コイズミ KDS-40211 [電気敷毛布 130×80cm]
(消費電力40W/1時間あたり消費電力量:約27Wh)
・「強」に設定して12月の北海道で車内使用

R300を使って電気毛布を稼働

⑤ランタン用の単1充電池を充電してみた

約8時間の充電でポータブル電源45%→32%に減少しました(計算上38.87Wh使用)。

充電池は1.2V×最大8000mA =9.6Wh×3本=28.8Wh充電したので、28.8 / 38.87 = 74.09%
→ロス率25.91%と結構大きいです。

テスト環境
・接続:DCポート使用
・テストした充電器:東芝 TNHC-12SC(入力12V1A / 出力1.4V 1A)
電池:東芝 単1インパルス充電池(1.2V/8000mAh)

R300を使って単1ニッケル水素充電池を充電

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感想

ソーラーパネルのテストをしたくて導入しましたが、思いの外便利。
今では日常生活でも利用しています。

聞いたことのないメーカーだったので本使用の前にあれこれテストしましたが、ほぼスペック通りに使用でき、信用できる製品でした。

ちゃんと使えるならば、名前の知れたメーカーより(ブランド料の分だけ)リーズナブルに購入できておトクと思います。

北海道は2018年9月にブラックアウトを経験し、非常時の電源確保が課題となっています。また、電力需要増加による輪番停電の可能性も取り沙汰される中、キャンプでなくとも最低限の電力を確保することが求められている昨今では、この値段ならリスクヘッジに一台準備して損はありません。

容量300Whは一見すると少なく感じますが、容量が大きくなるほどにサイズはデカく重くなり、高価になってしまうことを考えると、割り切って小容量にとどめておく選択肢もアリです。

【結論】何かと使い勝手のよい、信頼できるポータブル電源

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