【レビュー】 王様の炭 (インドネシア産)

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こんにちは、kyan(@sumibi_kyan)です♪

本日はオガ備長炭のキング?!、「王様の炭」という商品をレビューします!

王様の炭

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王様の炭のレビュー

来歴

2021年12月にジョイフルAK大曲店にて3kg798円(税込)で購入。
2022年7~8月にかけて計7回、約2.5kg、約28時間使用しました。

使用したコンロは、切り出し七輪です。

パッケージ

スペック

原産国 インドネシア産
製造者 不明
販売者 株式会社たかやま
原材料 不明
JAN 4580552300064
単価 266円/kg(税込)
箱サイズ 80サイズ (33m×13cm×15cm)

状態

炭の形状

六角形

角に突起がついているので、ただの六角形より更に表面積が広くなっています。
空気に触れる面積が広い=着火しやすいので、よく燃えることが期待できます。

炭のサイズ

長さ5~15cm、太さ5cm(突起から突起まで)

コンロ/七輪どちらでも対応できる大きさです。

六角形+突起の形状でした

触れても手は汚れにくいです

七輪/BBQコンロどちらでも問題なく使えます。
おが屑をガチガチに固めた状態で高温炭化されてるため、黒炭ほど汚れません。

叩くとキンキンと澄んだ陶器のようなイイ音がします

高温で焼成されている証左と言えます。

箱に取っ手がついています

取っ手がついてる炭箱をはじめてみました。
使ってみると、3kgと扱いやすいサイズと相まってとても便利です。

木炭の箱には珍しい取っ手付き

炭はビニル袋に綺麗に詰められています

炭粉が箱の外に漏れにくいので助かります。

ビニル袋に包まれています

3列×3段で収納されています

整然と収納されていて、長さ1cmにつき約10~11gと計算できます。
(計算できると、ダッチオーブンの上火など火力調整が必要な用途に使いやすいです)

整然と並べて収納されていて使いやすいです

大きさ別の重さはこんな感じでした

計量:OK

箱ごと計量した結果は3215gで、箱の重量(140g)を差し引くと3075gありました。
ビニル袋の数グラムを引いても、規定の重量を満たしてると考えられます。

箱やビニル袋の重量を差し引いても、しっかり3kgありました。

使用感

熾きたところ

着火性能

16分(7回の平均値)

最短8分(焚き火に放り込んだ時)/最長22分(七輪で一から火熾し)でした。

数字上は他のオガ備長炭と比較して短めですが、体感上は平均的でした。
(飛び抜けて熾しやすい・熾しづらい、ということはありませんでした)

「着火した」の定義

kyanは「全体の7~8割が白い灰で覆われて、すぐ焼き物ができる状態」になるまでの時間を計測しています。(炭片の一部に着火するまでの時間ではありません)着火時間の目安は黒炭が10~20分、白炭が15~25分です。

着火時臭

熾す際、熾きてからの双方で特に匂いは感じませんでした。
食材を焼きながらの継ぎ足し着火でも違和感ありません。

爆ぜ

特にありませんでした。

火保ち

1.75~3時間(計測できた4回の値)

保温目的で放置していた時間も含まれてるのでやや長めの時間になりましたが(一般的なオガ備長炭が1.5~2時間)、2時間経過しても焼き物で使えたため、他のオガ備長炭と比較して好印象でした。

「火保ち」時間の定義

kyanは、「熾きて焼き物ができるような状態になってから、焼き物ができない状態に火力が落ちるまで」の時間を計測しています。火保ちの目安は黒炭が1~1.5時間、白炭が1.5~2時間です(炭片の大きさによります)

火力

焼き物から鉄板やダッチオーブンの利用まで幅広く対応します。
炭から炎が出て落ち着かない、ということはなく焼き物料理にフルで使えました。

王様の炭を使ってタンドリーチキンを焼いてみました
皮がパリパリで旨かったです♪

灰量

少なめ(計測時3.01%)
※本品961g+BBQ木炭366g=1327gに対する灰量が40gでした

これまでの計測例だと天然木炭が2~3%、灰が大目のオガ備長炭で5~10%なので、灰分がかなり少ない印象です。
灰分が少ないということは重量に対して熱量が多いことを意味します。

灰の色

白っぽい灰色

灰は白っぽい灰色でした
原材料は南洋材かな・・・?

消し炭としての再利用

よいところ

硬くて火保ちよい

燃料用木炭の良いところとして「硬くて火保ちよい」は、(kyanの中では)最高の褒め言葉です。
これ以上、他に良いところを探す必要なんてありません(笑)

これまで使用したオガ備長炭の中ではトップクラスの火保ちでした。
(kyanが使った中で他によかったオガ備長炭は三栄炭やまと備長炭藤本商會 プロ仕様肥後の武蔵硬質炭の4品です)

炭同士を叩くと陶器のように澄んだ音がして、天然木の備長炭に近い味わいがあります。
開発者はいい仕事をしたな、と思いますね。

3kg単位で気軽に買える

主に業務用途のオガ備長炭は10kg単位で販売されることが多く、ホームセンターなどの小売用途でも5kgが最小でした。

それらは1泊のキャンプでは使い切れないことが多く保管スペースをとることが難点でしたが、本品は3kgなのでコンパクト、個人が使いやすいパッケージと言えます。

連泊キャンプや大型コンロであれば使い切って箱を畳んで帰ることも可能ですし、自宅保管でも場所をとりません。
箱に取っ手がついてるなど、個人客向けに使いやすさを考えられているのもグッド。

気になるところ

単価はややお高め

ホームセンターのPB品と比較して10~20%ほど割高です。

品質はよいのと、小分けするとロスが大きい分だけ単価は上がってしまうので致し方ない部分はありますが、10kgパッケージの商品でも税込2700円位していた(BESTOM中富良野店)ことを考えると、大量に使用するような用途ではPB品に流れるかもしれません。

パッケージに販売元の記載がない

販売元の記載がない商品は、kyanの中ではバルク扱いです。

販売会社のHPを見るとブランディングを志向してるように見えましたが、それならば一万言の美辞麗句よりもパッケージに自社名と連絡先を記載したほうが「自社商品に責任を持つ」アピールにつながるのではないでしょうか。

感想

思わぬ拾い物だった一品。

パッケージを見た当初、「自分で王様を名乗るのか!」と内心でツッコミを入れてました。

なんせ「王様」ですよ、オ・ウ・サ・マ!

世に数多ある木炭をガン無視し、どこの認証もナシで勝手に「即位」してしまう、その強引なネーミングがツボでした。

このように「イロモノ枠」で買ってみた本品でしたが、使ってみると硬質の実にイイ木炭。
火保ちのよさは以前高評価だった三栄炭とよい勝負でした。

イロモノ扱いしてゴメンナサイ!

硬質で火保ちがよく、それでいて着火し難いということもない使い勝手がよかったです。
ホームセンターのPB品とは明らかに違う志向で設計されてる印象で、業務用の小売と思われます。
(使い較べてみると面白いと思います)

ナポレオンの如く権威によらず実力で即位したネーミングはさておき、見かけたら一度試してみるとよいです。

【結論】個人が手軽に買えるオガ備長炭の中では一級品

 

 

道民はジョイフルAK大曲店やBESTOM中富良野店でも買えますが、ネットだとAmazonその他でも取り扱いがありました。

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