道東キャンプ遠征③ヌプン温泉&岩間温泉(8/10)

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本日は、日帰りで岩間温泉に足を伸ばしてみました。

(1日目はコチラ)(2日目はコチラ

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8月10日ヌプン→岩間→ヌプン 《ヌプントムラウシ泊》

ヌプントムラウシにて朝食

8:30起床。まだ寝ていたかったのですが、岩盤からの地熱と太陽によってテント内が熱せられ、これ以上は蒸し暑くて寝ていられませんでした。2人は既に起きており、それどころか朝風呂まで行ってきたようで、朝食の準備を行っていました。

朝食は「スパゲティとミートソース」。キャンプらしからぬ(?)食事ですが、ここに来た目的の一つに「地熱の有効活用」がありまして、朝食はその一環です。今回は温泉に直接漬け込んで茹で上げました。時間は適当(笑)。専用の食器は持参していないため、代わりに茹で卵用に持参した小さいザルを使いました。もっとも、そのままでは麺がザルに入らないため、温泉で暖め柔らかくなったところで丸めて投下するという一手間を加えています。

ミートソースはアルミ容器ごと温泉に沈める。なお、温泉の入水管より下で調理を行うのは、ここでの常識です

周囲の風景を撮影したり、アブを追い払ったりしながら待つことX分(正確な時間は同行者お任せのため不明)、テントに戻って食したのは午前10時頃でした。味は…普通にスパゲティー。温泉で茹でたからといって「硫黄分の濃厚な味わいが…」などはありませんでした(苦笑)

その後、川で冷やしてあった夕張メロン(富良野キャンプの余り物)をカットして豪華な朝デザートを堪能。果汁が甘いことったら…!

さて、朝食が終わった頃。
某氏は急な用事で一足先に離脱。以後の行程はrodoさんと二人での行程です。
本日はここでのんびり過ごそうと考えていました。ヌプン自体が滅多にこれるような場所ではないこと、天候にも恵まれているため、少しでも長くヌプンを満喫したかったのです。また、運転は楽しいものの、連日の長距離運転は体に堪えるようになったのも、その気持ちを後押ししていました。それにパンクや事故リスクも大きいですしね。長丁場の今回のキャンプ旅行、まだまだ先があります。慎重に越したことはないところです。


(写真:ヌプン林道のヒトコマ。正真正銘の「路肩弱し」)

にもかかわらず、結局車を出しました(苦笑)
顛末は以下の通りです。

その後しばらく翌日以降の計画を考えていました。頭を悩ませていたのは①天候、②翌日のキャンプ場が未決定という事の2点でした。今年は全般に天候が不安定のため、事前には大まかな計画しか立ててきていません。その中で、12日はがーさんとのキャンプは事前に決まっていましたので、まずはその場所選びが起点となりました。候補として当初は能取湖オートキャンプ場を打診したのですが、「地元から遠い」と難色を示されてしまいました。やむを得ず他の適地を探すも、がーさんの地元寄りだと、今度は我々の移動に困難を来すおそれがありました。そこで、両者の中間点として屈斜路湖キャンプ場でほぼ固まりました。

次の悩みは、「明日岩間温泉に寄ってから屈斜路湖までたどり着くのは、時間的に難しいのでは」という点。岩間温泉は昨年の知床旅行から行きたかった(その際は林道のゲートが閉鎖されていたため断念)ので、今回訪れたいと思っていた。

「しかし、撤収時間と長距離移動を考慮すると時間的に厳しいものがある」
「でも行きたい」
「では、今日行く?」
「でも、ヌプンの林道30kmに加え岩間温泉の林道も同じくらいの距離がある。林道はなるべく通りたくない」

内心の葛藤は結局結論を見いだすことができなかった。
…ここまで検討した段階でrodoさんに相談を持ちかけたのは、「じゃあ今日行くか」と背中を押してもらうためであったからかもしれない。彼は多くを語らないが、その雰囲気が「今日行ってみたら」と言っていた。
というわけで、気持ちを入れ替えて出発したのは、12:10頃のことでした。

岩間温泉は遠かった…!

最短経路だと、林道…というか徒歩で山越えして直線で10km少々。しかし、その気力も装備もないので、車で行けるルートを選択テヘッ

道道718号線→道道593号線→道道85号線(然別湖経由)→国道273号線を経由し、三股の手前から更別川本流林道に入る。ところが、道道85号線が曲者。細い道にカーブやアップダウンが多く、距離が稼げない。途中、然別湖畔のわずかな距離だけがまともな道であるものの、観光客が多くて徐行状態。結局、国道273号に出た段階で午後2時過ぎでした。更別川本流林道は幅広くほぼフラットなダートのためオンロード車でも走りやすかったのですが、跳ね石を警戒して時速30km以下で走行するよう心がける。途中、「やっと着いた!」と思ったら実はまだ先があって、登山客のおじさんに指摘されなければ、そのまま進んで危うく遭難するピンチを乗り越え(苦笑)、なんとか午後3時過ぎに到着。…3時間もかかってしまったガーン

写真の二股が危険な分かれ道ですw(正解は左)。ググると、他にもハマった方がいらっしゃって、妙な連帯感を覚えました(爆)

事前のリサーチ通り、川はオンロード車が渡るにはリスキーだったので、手前に停車。丸太橋を渡り、歩くこと約5分。途中、川を渡ってきたランクルに追い抜かれるも、やっとついた先では堂々たる白濁温泉が待ちかまえていました。

岩間温泉にて


(写真左:渡れない人向けの丸太橋。豪快な車は奥の道を突っ切っていく。写真右:最後の広場から温泉に渡る橋)

WEB上で紹介されている湯槽の他にもいくつか湯気の出ている箇所があったが、藻が生えていて簡単に入れるような状態ではない。そのため、素直にメインの浴槽に浸かりました。熱めで、白いホースから出ている水で温度調整する(わき水か川の水か?)。アブがしつこく飛び回っているため、まだまだ熱いが我慢して飛び込む。濃厚な硫黄臭が鼻につき、「温泉に入ってる!」感を盛り上げてくれます。

対岸では、先に追い越していったランクルの中年男性が両手にデカいモモブロックをいくつも持ち出し、河原に無造作に投げている。その後ブルーシートを被せていた。大きさ的に捌いた新鮮な鹿肉をスモークしてるのか?なんとも豪快です。

鹿を撃つ、魚を釣る、ゲットした獲物をスモークして、その間に天然温泉でビールを一杯……!想像するだけで、北海道の自然の奥深さと、自分の知っている世界がいかに狭いかを痛感させられる。「こんな所でキャンプできれば、ヌプンとは別の意味で最高だろうなー」と考えていたら、後刻「キャンプ禁止」の立て看を発見。もっとも、ここまで荷物を運ぶにはオフロード車が必要で、レンタル料高いんだよな…と考えると、kyanには夢のまた夢です(苦笑)

しばらく入っていると、オフロードバイクが数台到着。入浴で一緒になり立ち話ならぬ入り話をしていると、道内野湯巡りをすべく、今日道内入り。ヌプンに寄った後で来たそうだ。互いに野湯情報を交換する。こういう生の情報を交換できる社交場ともなるのも野湯の魅力だと思う。

さて、そんなかんなして、帰りの時間を逆算し、心残りながら午後4時頃に撤収。最後の最後でアブに捕捉されてしまい、足に傷跡を残してくれました(涙)

帰路は難無くダートを抜け、国道273号線を一路上士幌まで南下。多少遠回りでしたが往路の道道85号線とはエラい違いで、広く下り傾斜のついた道路は快適なドライブを約束してくれます。途中、糠平湖では、一昨年の夏キャンプの際にベースとするか否か迷った場所だけに感慨深げに通り抜けながら、午後5時すぎ、上士幌のセイコマに到着。ここで飲料と氷を補充し、携帯電話が圏内のうちにがーさんと打ち合わせを済ませ、念のため若干の給油して一路帰宅へ。

帰路は陽がすっかり落ちてしまい、林道突入時、森は既に夜の帳が下りていました。野生生物が飛び出してくる危険を考慮し、往路以上に慎重に走行。キツネが顔を出すのはもはや日常茶飯事としても、野バトが路上で休憩していたりして、「森の中にいる!」とひしひしと感じながら運転していました。途中、林道内で「湧き水を確保できる場所」(写真は翌日撮影)を見つけ、水を補給。そんなかんなで、午後7時15分頃帰着。


(写真:わき水は安全の保障はありませんので、ご利用は計画的に…ダッシュ

ヌプントムラウシでの宴 Part2

とりあえず火熾し&炊飯して、先日までの残り物を軸に食事する。とはいえ、よく冷えたビールをかっ込めばいっぱしの宴会のできあがり(笑)

途中、キツネが至近距離にいて驚くが、どうもkyan達がいない間に、近くでBBQして残飯が残ってる跡を発見。誰だか知らんけど、ゴミは持ち帰るか燃やしきれよな~


(写真:人馴れしてて、近づいても物怖じしません)

腹を満たした後は、温泉へ。
キャンプ地ではそもそも徒歩圏に温泉などなかったり、あっても営業時間が午後8時や9時までなどと早いことが大半で、なかなか温泉の恩恵にあずかれない。しかし、設営した日などはせめてシャワーでも入りたいところ。この点、ヌプンなら24時間いつでも好きな時に好きなだけ入れるのが最大の魅力だ。昨夜同様、ガスランタン持参で入浴。誰もいない、正真正銘の貸切風呂。ランタンで照らしたヌプン温泉は、ランプの宿ならぬ「ランプの湯」。灯りを弱めれば、一面星空。この自然もヌプンの大きな魅力である事は言うまでもないが、これだけ素晴らしいと一言触れざるをえない。

就寝

一通り湯当たりするまで長湯して(ぉぃ、明日の行程をざーっと頭に仕入れ0:30頃就寝。

ここ数日普通の生活を送っているせいか、日付が変わる前には異様に眠い。岩盤が熱いのも気にならず、そのまま落ちるように就寝。途中何度か常夜灯がついて意識が戻ったものの、異常を感じられないのでそのまま爆睡。後から考えれば、テント外にキツネが寄ってきたんだろうな……。

つづく

コメント

  1. john より:

    こんばんは、kyanさん!

    先日はコメントありがとございました。
    返信すっかり遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

    既に解決されたかとは思いますが
    スタイルシートへの記載は不要です。
    誤記でご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありませんでした。

    これに懲りず
    今後ともよろしくお願いします。

    お気に入りに登録させていただきました。
    炭情報すごく興味深く拝見させていただきました。

  2. kyan より:

    johnさんこんばんわ!
    ご訪問頂いてのコメント、ありがとうございます(^^)

    スタイルシートの件ですが了解しました。
    その後、スタイルシート内の様々な場所に貼りつけてはプレビューを繰り返したりしてうまくいかずにペンディング状態になっていました。きちんとしたご回答を頂けたおかげで、安心することができました。
    ありがとうございます!

    開設したばかりで、まだまだですが、よろしければまたいらっしゃってください。歓迎します(^^)