レンタルサーバーを乗り換えてコストを劇的に削減した話

この記事は約9分で読めます。
スポンサーリンク


こんにちは!
kyan(@sumibi_kyan)です。

先月末(2020年6月)、当ブログを置いているレンタルサーバーを乗り換えました。
今回はご報告がてら、その経緯と感想について書いてみます。

なお、本記事は炭火やキャンプの話題は全く出てきませんので、興味のない方は読み飛ばしてください♪

スポンサーリンク

レンタルサーバーを乗り換えてみた

なぜサーバー移転?

単純にコスト面から。
当ブログはヨイショ記事を書かない方針なので、独立採算の中で収まるとお財布に優しいのです(笑)
既存サーバーの契約更新が7月なので、このタイミングで見直しを行いました。

移転前の状況

料金は年額13000円

月額980円(税別)の1年契約で、年間で約13000円(税込)かかっていました。

リソースは全体の2~4%程度しか使用していない

これまで契約していたのはmixhostのスタンダードプランですが、スペックに対して実際に使用していたリソースを確認すると、

・割当CPUが常時2~4%
・メモリが100MB前後(2.5%)
・月間転送量が7~20GB(多くて0.45%)

cPanelのリソースモニタより直近1ヶ月の状況。
ほとんど利用されていない状態でした

ほとんど使っていない!

スペックに余裕をもたせること自体はよいことですが、この状況だともう少し下のスペックで料金も下がると嬉しかなと。しかしmixhostではこれより下のプランは存在しませんでした(昔はエコノミープランがあったんですが、採算がとれないのか廃止されちゃいました)。

そこで、他のレンタルサーバー業者を探してみました。

移転先を探す→カラフルボックスに行き着いた

途中の過程をすっ飛ばして結論を。
最終的に選択したのはカラフルボックスというレンタルサーバー業者さんでした。

料金面での比較

最安プラン(BOX1)だと月額480円(3年契約の場合)と従来の半値以下!
年額にしても6336円(税込)と、従来の半値以下で嬉しい。

それだけでも結構安いですが、さらにさらに!

・プロモーションコード(10%引)
・Paypal支払でキャッシュレス還元(5%引)
・A8.netのセルフバック(BOX1 36ヶ月契約で7000円バック)

全て併用すると、
3年総額で9252円、年額だと3084円、月額は実質257円(税込)と驚異の金額に(!!)
あとは会社やサーバーが3年間は飛ばないことを祈るばかりです(笑)

料金面では(私の場合は)カラフルボックスの圧勝です。

スペック面での比較

プラン CPU サーバーメモリ 割当CPU メモリ SSD 目安転送量
従来 Xeon 36コア
72スレッド
256GB 4コア 4GB 250GB 4.5TB
(目安月間PV数:100万)
移転先 Xeon 28コア
56スレッド
384GB 1コア 1GB 100GB 1.0TB
(目安月間PV数:50万)

※同種プランの比較ではないことに注意
(従来は月980円1年契約のスタンダードプラン、移転先での候補は月480円3年契約のBOX1です。同種プランだとどちらの業者も遜色ありません)

移転前より明らかなスペックダウンですが、当ブログのPV数では全く問題なさそうです(以前は「余裕あるので他のことにも使ってみよう」なんて考えてましたが、結局やらずじまいでした…)

いつか「アクセス数が多すぎるので上位プランへ変更しました」なんて書いてみたいです(笑)

Webサーバーやコントロールパネルがこれまでと同じ

カラフルボックスはmixhostと同様にLitespeed webサーバーと、コントロールパネルにCpanelを採用しているのでこれまでと同じ感覚で使えるので安心です。

自動バックアップと復元が無料で行える

自動バックアップや復元は有料という業者が多い中で、どちらの業者も無料で行えるのでロールバックしたい時もかんたんに可能です。

心配な点はなかったの?

移転は未体験で修復不可能に陥ったらどうしよう比較的新しい会社なのでトラブル時の対応は大丈夫?、とは考えました。

手順についてはあちらこちら検索して事前にまとめたものの、実際にやるかどうかは1ヶ月ほど考えましたが結論は出ず。最後は「ダメなら元サヤに戻るなり、改めて他の場所へ移ればいっか」と割り切りました。

WordPressの場合、データとドメインさえ手元にあればどこへでも持っていけるのが大きいですね。

あとはカラフルボックスはお試し期間が30日あって、その間に実際に試してみることができたのも後押ししましたね。

※カラフルボックスさんではWordPress移行代行サービスを提供しているので、移行作業が不安な方、そこにリソースを割く位ならば記事執筆に注力したい!という方は利用するとよいでしょう。

実際に移転してみた

作業はアクセス数が少なくなる午前1時からスタート。

細かい作業内容は割愛しますが(気が向いたら書きます)、プラグインは使わずファイルを直接移転しました。
手順を事前に把握していたのがよかったのか、心配していた程には実作業で苦労することもありませんでした

仕事の片手間でやってましたが(ぉぃ、手書きのチェックリストを基に慎重に行って約2時間と思ったより早かったです。
作業量自体は当ブログの規模なら30分位の内容です

むしろハマったのは設定。
動作確認のためのhosts設定でつまづいたこと(権限あるはずなのになぜ…と焦ったけど実はPC側のセキュリティソフトがhostsの上書きを禁止していた…迂闊)、DNS変更で反映に時間がかかった(結論としては「待つ」しかなかった)のと、そのせいかカラフルボックスで提供している無料SSLがなかなかアクティブにならず焦ったこと。

一部の時間帯で「このサイトにアクセスできません」とブログが閲覧できない時間帯や、SSL設定がアクティブにならず「このサイトは安全ではありません」などと表示される時間があって、来ていただいた方にご迷惑をおかけする結果になってしまいました。

アクセスの少ない時間帯に作業していたこともあって事前告知していませんでしたが、次回はしっかり行います。

移転した結果

問題なく動作しているのは当たり前として(でなければ記事書いてるどころじゃない)、

年間コストが13000円→3000円と大幅削減!

3000円程度で済むのは3年間限定ですが、それ以降も約6200円と従来のほぼ半額。
当初の目的を達成しました。

リソースの絶対量は変わらず

使えるリソース総量はこれまでより大幅に減りましたが、リソース消費量はこれまでと変わらないためまだまだ余裕があります。
これならアクセス数が爆発的に増えない限りは問題なさそうです。

移転後のcPanelのリソースモニタより。
まぁ、これなら大丈夫かな?

費やした時間は15時間ほど

内訳は事前調査に8時間(業者選定、手順確認)、当日7時間(契約手続→ファイル転送→wp-config.php変更→hosts変更して動作確認→DNS変更→SSL設定→動作見守り)です。

kyanはこういうのが好きなのでやると決めたら苦になりませんが(笑)、表現手段としてのブログを重視する方なら手間のかかる面倒で気が重い作業かもしれません。

スポンサーリンク

感想

よかった点

無事に移転できた

移転は2年前(Wordpress移転1年後)から考えていました。
実際に運営してみて、当ブログにはオーバースペックなのが明らかだったからです。

とはいえWordpress移転に結構時間がかかったこともあり「面倒くさいことをもう1回やるのはイヤだなぁ…」と腰が引けていました。しかし、案ずるより産むが易しとはよく言ったもので、一度経験してみたら自信がつきました。

これで次回も大丈夫?!

年間コストが下がった

前述しましたが、当初の目的を達成しました。

コスト削減できて嬉しいのは、ブログ継続の心理的ハードルが下がること。
好きでやっているので持ち出しになってもよいとはいえ、高コストだとプレッシャーになる時もあるので、ハードルが下がるに越したことありません(笑)

プラグインの見直しにつながった

最初はバックアッププラグインを使用予定でしたが、そこでは余分なプラグインの削除を推奨されていたため、この機に使っていないプラグインをごっそり削除しました。

プラグイン 機能と削除理由
TypePad 絵文字 for TinyMCE 正常動作しないため
Table of Contents Plus 目次作成プラグイン。Cocoon標準搭載のため
Simple Lightbox 画像スライドショー。Cocoon標準搭載のため
Auto Post Thumbnail サムネイル自動作成。Cocoon標準搭載のため
WP-PostViews 閲覧数カウント。Cocoon標準搭載のため
BackWPup バックアッププラグイン。サーバ側の自動バックアップで間に合っているため
old permalinks keeper 引っ越したブログのURLを維持。正常動作しないため
Count Per Day アクセスカウンター。カウント数に乖離があるのと、DB肥大化で重いため

たまに本腰入れて整理しないとつい溜まってしまいます…

体感速度が上がった??

プラグインを見直したせいか、はたまたサーバーのせいなのかわかりませんが…体感的に表示が速くなった気がします。でも、PageSpeed Insightsの評価は変わっていないので気のせいでしょう…。

悪かった点

DNSが浸透するまでの時間を甘くみていた

事前告知の上でDNS設定を翌日夜にしておけばよかったです。

TTLを最短にしようかとも考えましたが、深夜早朝帯のハイテンションで想定外のトライをしても、ドツボにはまりそうな気がしたので浸透するのをひたすら待ちました。

今回の経験を活かして、次回はアクセスいただいた方への影響を極小化すべく、事前告知と作業時間を考慮していきます。

6/28 AM8~PM4の間でアクセスしてみてエラー出た方がいらっしゃったら申し訳ありません。
改めてお詫び申し上げます。
スポンサーリンク

おわりに

ブログを半年間更新し続けたので振り返ってみるにて、「他にシステム側で手を加えたいことが2~3あるので、夏場はそちらに集中するかもしれません」と書いたうちの一つが今回のサーバー移転でした。

事前に色々心配し悶々とした割に、いざやってみたらあっさり終わって良かったです。

自分で引っ越ししといてなんですが、原則として既に稼働しているシステムを安易にスペックダウンすべきではないと考えています。環境が変わることで動作しなくなる可能性があること、仮にダウンタイムが発生すればその分だけ機会損失になるからです。しかし、(kyanのように)スペックと実際の消費リソースが乖離しているようであれば、各ブログの懐事情に合わせて見直してみるのもよいかもしれません。そんな時に当記事が参考になりましたら幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント