8月9日富良野→新得→ヌプントムラウシ 《ヌプントムラウシ泊》
2日目・3日目はヌプントムラウシ温泉へ行ってきました。
撤収~ヌプントムラウシ温泉まで
7:25起床。テント内が暑苦しくて目が覚めるも、外は冷涼。今年の夏は過ぎ去ったのかと思いきや、そのうちに太陽によってギンギンに照らされてきて、一安心。少しぼけーっとした後、朝食を作る準備と、できる所から片付けに入ります。
朝食といっても、昨夜のシマエビの殻で出汁をとったみそ汁、余った牡蠣(日保ちしないので、残れば廃棄処分)、それに夕張メロンのみ。もう少しなんか食べれるものを用意すればよかったと後悔した。
全員が食べ終わった10時すぎより本格的な撤収に入り、11時にはほぼ積込みを終える。その間、鉄道好きの参加者さんには先にJR山部駅へ探索の旅に出てもらうことにし、詰めの作業を行う。11時15分頃に現地を出発、駅で先行組と合流。しばし撮影会催行(笑)
その後、一路国道38号線を南下、途中の道の駅「南ふらの」にてスタンプ捺印兼休憩。さすが夏休み期間とあってゲロ混み。普段、2~3台しか停車していないような駐車場が満杯。おそらく100台くらい居ただろう。売店で美味しそうなトマトジュースを発見したので、トイレへ行った後でトマジュー好きなrodoさんに伝えようと思っていたら、トイレから出てきたらしっかり握りしめて売店の前で並んでるrodoさんを発見する(笑)。お茶は飽きたので、フンタグレープで喉を潤す。正味15分ほど休憩して狩勝峠へ。
途中、愛車の限界を痛感。登坂時にはギアを落とさないと、ベタ踏みしても時速60kmからスピードが上がらない(荷物やエアコンの影響もあるだろうが)。1000ccで遠乗りは割り切りが必要だなと改めて思いました。
さて、狩勝峠~新得~十勝清水で昼飯をとることになり、そば屋へ直行。当初、知る人ぞ知る店で食べようと思ったら、散々迷った挙げ句に「売り切れ」。仕方なく新得へ戻り何度か足を運んだ店へ行くも、「お休み」。途方に暮れるが、参加者のうち1名の離脱時刻が迫ってきているので、結局駅前のそば屋へゴー。天ぷらそばの大盛を注文しましたが、天ぷらのサクサク感は蕎麦屋なればこそ。まぁまぁ美味しかったです。腹を満たし後、JRで帰還する1名の他、きよぴこ氏ともここでお別れ。脳内はここからヌプンモードに切り替え(笑)
解散後、近所のスーパー(アークス系)で氷やら飲料やら食材を買い出し。ここではQuicPayが使えてイイ感じ。一路ヌプントムラウシへ。
道道75号線→道道718号線と駒を進め、一路北上すること数十分。途中、懸案の一つだった水の確保は結局失敗し、飲用水なしの状態でヌプントムラウシ林道へ突入。道順は事前にネットでリサーチしてきたし、2度目ということもあり、前回ほどドキドキはしなかった。それでも、林道は相変わらず凹凸が多く、時々ハマって往生する。バネ上重量が重いため、ちょっとした凹凸が大きい衝撃となって返ってくるからだ。…苦戦しつつ駒を進めること40分ほど、午後5時前になんとか到着。途中で湧き水が汲めるという情報を入手していたものの、運転に必死で全くわからなかった。愛車には燃費計を装着しているのだが、ここら辺りの区間は燃費もガタ落ちである(苦笑)
ヌプントムラウシ温泉とは
大雪山系トムラウシ山の麓(北海道十勝管内新得町)にある自噴温泉で、無料で入浴できます。新得町が整備し、有志が適宜メンテナンスを行っています。詳しくは検索してみてください。行き方を含め色々出てきます。
なお、温泉はともかく、たどり着くまで15km程険しい林道を通る必要があります。そのため、夏期限定かつそれなりの装備(車)と時間の余裕が必要です。
(2017.8.30追記)
2016年の台風被害によってヌプントムラウシ温泉へ至る林道が大規模崩壊し、復旧の見通しは立っていません(おそらくこのまま廃道?)。
また、ヌプントムラウシ温泉の脱衣場および浴槽は破壊もしくは埋まってしまい、湯船はなくなりました。
残念です。
ヌプントムラウシ温泉での行動
さて、下車してとりあえず辺りを見渡すと、車が3、4台と思ったより人が少ない。昨年10月訪問時にはあちこちにテントやタープが張られていた事を思うと、拍子抜けだ。それでも大型の2ルームテントを張れるスペースは限られている。しかし幸いな事に、小屋の下辺りで張れそうなため、そこに設営することにしました。
設営
ところが、ここからが大変でした。地面が岩盤のため、購入時付属のペグでは一定の深さから先は奥に刺りません。パイルドライバーを突き刺してみても、やはり同じ。埒があきません。
ここでrodoさんより、「ヌプン小屋真横の草地のスペースに移動しては?」という提案が。確かに、草が生えてる位だからペグも刺さるかもしれない。実際、その場所に昨年訪問時はテントが張られていました。しかし、ヌプン小屋の真横ということは朝昼関係なく車やバイクが通り抜けるということを意味する。エンジン音や巻き上がる砂埃、また眺められる対象となることが容易に想像される。砂埃を考えれば前室をスクリーンにすることも難しいし、眺められる対象となれば外でおちおち炭火も楽しめない。せっかく自然豊かなヌプンまできてそのような窮屈な思いをすることはない。「提案先はいわゆる『死地』である」と考え、あくまで最初に設営を試みた場所で張ろうと返した。
困難ではあったものの、結論から言えば、所々に点在する草地周辺に集中的にペグを打ち、ハンマーのゴム面を外して力任せに打って打って打ちまくることで設営は完成。テントがひしゃげている(写真)のは、骨組みとなるポールを1本家に忘れてきたからです(爆)
それにしても、ここといい、東大沼といい、ちょっと地面に岩盤があるだけで全く刺さらない現状は問題である。帰ったらペグやハンマーの見直しを行う必要がありそうだ。
(追記:結局買っちゃいましたw)
スノーピーク(snow peak) ソリッドステーク30(6本セット)
後に購入しましたが、今までの苦労が嘘のようにサクサクささりました!
さて、この段階で18時半。設営だけで1時間半もかかってしまいました。疲労困憊した我々は、現地視察を兼ねて明るいうちに入浴することに。ちょうど他の人が入浴した後でしたので、温度調整して入浴。ヤブ蚊が多く浴槽からあがるタイミングが難しかったものの(笑)、ほぼ10ヶ月ぶりのヌプンはやはり快適でした。来てよかった!
くつろぎのひととき
一っ風呂浴びた後は飯。炭火を熾し、炊飯…だが、外は虫が多くてそれどころじゃない。そこで前室内をスクリーン状態にして、中で焼肉を楽しむことにする。半面はブルーシート、その上に薄い銀マットを敷く。残り半分に折り畳みテーブル、七輪、椅子を配置。期せずして、5月の沙流川キャンプで暖めていた「半お座敷スタイル」の初陣となった。昨日の残り物を中心に、「なんぽろジンギスカン」「鶏モモ肉」「ツブ」などをご飯と一緒に頂く。
油煙が激しかったものの、こうなることは予め想像していたため、今は快適さを優先することに。それより気になったのは羽アリの多さ。最初は外でガスランタンを灯していたのだが、気付くと羽アリの集団が無謀な突撃をしては次々に力尽きて倒れていく。それだけではなく、前室内にも無数の羽アリが…どうも地面から出てきているようだ。閉口したがこればかりはどうにもならないので、適当に手で払いのけながら飯を食っていました。虫嫌いの人は行けないだろうなぁ…。
そんな中、某氏は持参のラジオをチューニング。AMラジオは局によって入ってくるようだ。キャンピングカー内でデジタル放送を見てる人も居たので、携帯電話こそ通じないものの、全く外界と隔絶しているというわけでもないらしい。衛星電話があれば外部との連絡も取れそうだ(笑)
そのうち、腹が一通り満たされると今度は睡魔が訪れてきたため、30分ほど寝室で休憩。銀マットを敷いて横になる。もう爆睡でした。1時間ほどして目が覚めて、またしばらく食べて、日付が変わった頃にお開き。その後、rodoさんと再び風呂へ。ガスランタンを灯してマターリする。星が奇麗でつい長湯してしまいました。
戻って、他の2人が寝静まった1時半頃から、PCでデジカメのバックアップやら、明日以降のスケジュールチェックを行う…と気づけばもう3時。明日以降のことを考え、慌てて眠ることに。
就寝
ところで、岩盤の地熱が凄くて、寝汗かきまくりでした。隣で寝ていたrodoさんは寝袋から脱皮して寝ている始末もっとも朝方は冷え込み、気づけば再び寝袋に戻っていました秋口なら適度にぬくくてイイかもしれないですね。
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