【レビュー】急速充電器 BQ-396 (Panasonic)

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本日は、Panasonic製の急速充電器BQ-396をレビューしてみます。

(最終更新日:2015/12/5)
マニュアル(PDF)

(写真:BQ-396)

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BQ-396来歴

2009年5月にオークションサイトにて2500円で入手(新品/送料込)。
購入時の型番はK-KJQ96M32C(電池付モデル)です。
購入からレビュー迄の7年間で300回以上使用しています。

※お約束:本機でエネループの充電は保証対象外です。試される方は自己責任においてお願いします。

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スペック

本体:75×125×29.5(mm)/136g
ACアダプタ:108g
シガーライターケーブル:50g
所定の単3充電池4本で145~220分(容量によります)で充電します。


(写真:本体と付属品。ACアダプタの分だけ他の充電器より嵩張ります)
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よいところ

車のシガーソケット経由で充電可能

電圧12Vで駆動するよう設計されており、インバータを介さないためエネルギーロスを抑えられます。移動中に充電できるため長期泊の際に重宝しています。


(写真:車内で充電中。挿しとくだけで充電完了ですニコニコ)

個別充電可能

電池は複数本を同時に使うと消耗度合いにバラつきが生じますが、この機種では電池個々の状態に応じて充電でき最適な状態で利用できるようになります。
(2本1組で充電するタイプの充電器ではうまく充電できないことがあります)

充電状況が液晶表示で確認可能

ランプだといつ終わるか見当つきませんが、こちらはおおよその残量を表示してくれるので残り時間を推測するのに重宝します。


(写真:充電状態を三段階で表示します。隣にあるのは充電器と無関係のDC-DCインバータニコッ)

カバー付
ホコリが入りにくいため、特に外出時の使用の際に安心です。


(写真:カバーがついてると何かと安心です)

気になるところ

単4電池の充電位置

単4電池は単3電池同士の真ん中にスロットがあるため、充電時は単3電池2本分のスペースを消費します。単4電池2本充電時は単3電池を充電できず不便です。


(写真:比較用として左右のスロットに単3、単4を入れてみました)

どちらともいえないところ

リフレッシュ機能がない

ニッケル水素充電池はメモリー効果と無縁のように考えられていますが、実際には発生すると言われています(ニッケルカドミウム充電池と較べて発生しにくいだけ)。
対策として終止電圧(1.0V)まで放電→満充電することである程度解消されますが、リフレッシュ機能はこれを自動化したものです。

あると便利ですが、費用対効果を考えればなくても仕方ないかな。

【参考】メモリー効果(Wikipedia)

エラー制御がシビア

急速充電に対応しているためか、劣化がはじまった電池はエラーで弾かれることが他の充電器と較べて多いです。その時は他の充電器で充電しますが、電池の劣化状況に応じて弱電流で長時間充電するなど機能があればよかったかな。
最も、本機でエラーが複数回出たら電池の使用方法を見直すなどの目安になっています。

ちなみにエネループ(1000回充放電可能型)だと、約150回の使用でエラーが出始めました。
普通に使うだけで充放電回数を算出した規格(JIS C 8708)よりシビアコンディションなので、まあそんなものかと。

ACアダプタが別付

本機はシガーソケットからの充電にも対応するためコンセントへの接続はACアダプタを利用します。一体型の方がスッキリしてよいですが、そもそもシガーソケットからの充電がウリの機種なのでここは仕方ないかなと。

充電時間

単3型エネループ×4本を終止電圧(1.0V)から充電するのに約2~2.5時間です。
2本だとざっくり1時間強というところ。
手持ちの急速充電器(NC-MR58)が同条件で約5時間かかるので速いです。

定格出力は
単3電池×4本時→750mA (NC-MR58:565mA)
単3電池×2本時→1500mA (NC-MR58:1275mA)
単4電池×2本時→700mA (NC-MR58:310mA)
と、いずれの場合もNC-MR58より高出力です。
但し充電完了後に電池を触ると熱い(他の充電器で充電すると『温い』程度)ことから、電池に負荷をかけている(=その分だけ寿命は短くなる)ことは容易に想像できるため難しいところです。

※キャンプネタ的にはEX-777XPで7.5時間使用(9本使用時)すると終止電圧近くです。


(写真:テント内で充電中の模様)

車内での充電に対する考え方

現在では長期泊時の補助的な位置づけに落ち着いています。というのも充電に時間がかかるため、一日に使う本数を一日の走行では賄えませんでした。

使用→ランタンのみで計15本使用(=SOL-013C:9本+SOL-036C:6本)
充電→一日中移動して4~12本、これまでの実践経験では6本の充電がよいところ

…はい、3~11本/日づつ消耗していきます 汗

このようにどうしても不足分が出てしまいますタラ~
滞在型キャンプが主のkyanは、往復以外に長時間走行することは基本的にありません。
朝から晩までノンストップで走行したり、エンジンかけっぱなしだとより充電できますが…本末顛倒でバカバカしくやってませんし何より面倒くさい。ただでさえキャンプ中の移動時にはやることが多い上、さらに充電器に電池をセットして…と一工程増えます。
「せっかくなので」と帰宅途上の長時間運転で少しでも充電…してた時期もありましたが、電気代考えたら帰宅後でもいいやと考え直してやめちゃいました。

そんな次第で、現在では車内充電の主眼が「最小限の電池本数で運用可能」から「電池のストックが尽きるまでの日数を稼ぐ」に変わっています。
当初は「これで電池の問題は解決」と皮算用をはじいてたものですが…(苦笑)

感想

コイツには随分とお世話になっています。

当初は車内で充電するため購入しましたが、基本性能の高さや使い勝手の良さからシーズン中は自宅でフル稼働です。大きな欠点もなく安定して高性能なので一般向けの充電器としてはこれで十二分でしょう。

壊れるまで使い続ける価値のある一品です。

残念ながら廃盤になり、Panasonicよりシガーソケット経由の充電に対応した後継機は出ていません。エネループのセンスの欠片も感じさせないPanasonicロゴといい、Panasonicの充電池事業は良い物が継承されない印象です…。

近年は中華より優れた充電器が出てきている(シガーソケットからの充電はもちろん、USB経由充電が可能。その上で8本同時に個別充電できたり、充電した積算容量を表示する機種など隔世の感があります)ので、リサイクルショップやオークション等で安く売られてたら入手して損はないと思いますが、新規購入で敢えてこちらを選ぶ理由は薄いかな。

万が一壊れたら、下のリンクで紹介してる充電器を買おうかなと思っています。
(個別充電可、リフレッシュ機能付、シガーソケットからの充電可能、そして12本一気に充電できるのが興味津津ドキッ これなら車内充電も捗るかな!?)

【結論】完成度の高い充電器の逸品

コメント

  1. Gian より:

    Kyanさん、こんにちは♪

    私の場合、上手く急速充電器を使えないような気がする事も有り、急速充電器はほとんど使った事はありません。
    タミヤのラジコンで使った程度です。

    上手く使えればとても便利なのですが、私の場合は北海道巡業中に上手く使えずきっと乾電池を買うと思っているので・・・・

    それにしても単4の位置は非実用的ですね。

  2. kyan より:

    Gianさん、こんにちは!

    ここ10年位に出た充電器ならほとんどが急速充電に対応してるので、Gianさんも使ったことがあると思います。
    (対応してないのが明らかなのは、充電に10時間以上かかるセリアの充電器位?)

    普通に使う分には乾電池でよいと私も思います。
    管理に手間かかるし、コスト面で元を取れる人もそれほど多くはないでしょう。

    単4の位置はさすがに思うところがあったのか?現在の機種は全てのスロットで単4に対応してる機種が多いですね。
    開発時に誰も疑問に思わなかったのか?普段充電池を使ってないで開発してたんじゃないか? 当時の人たちを問い詰めたいです(笑)