本日は、コーヒー豆の搾り滓から作られたハイカロ炭(シナネン)をレビューします。
来歴
2010年1月、神奈川トヨタ ぎがうぇぶにて892円で購入。
2011年4月より6回(約2.5kg)使用。
シナネンの関連会社製作で、コーヒー豆の挽き滓を固めて焼いた炭です。
特徴
・45個入=1個あたりの重量は約70gです。
・ビニル袋に包まれて箱詰めされています。
・着火剤入り
最近では珍しい着火剤入りです。
おが屑をロウで固めたと思わしき着火剤が3個入っていました。
性能
・着火時間
19~35分(放置してたため正確には不明)
・持続時間
1.5時間程度ですが、焼き物に適しているのは1時間強といったところです。
よいところ
大きさが均一
均等にカットされているため、チャコールブリケットのように個数で火力調整の計算可能。
ダッチオーブンの上火調整に便利です。
着火時に悪臭を出さない
よくある「酸っぱい臭い」は出さないのは◎。
庭BBQの際にご近所へ迷惑をかけることもなさそうで、評価しています。
気になるところ
価格
キロ単価300円は中国産なら備長炭に手が届きますが、ハイカロ炭は持続時間よりおそらく黒炭であると考えると、性能比ではちょっとお高いかな、という印象です。
※価格はオガ備長炭(白炭)>オガ炭(黒炭)
持続時間
1~1.5時間位(6回試行した平均)と、ちょっと短めです。
おそらく黒炭焼きと考えられます。
どちらともいえないところ
灰は多め
一般的なオガ炭と同等ですが、通常の木炭と比較すると多めでした。
輪っか(真ん中の空洞部分)が大きい
実際の重量以上に容積があります。
持ち運びに支障をきたすほどではありませんが、均一に作れる工業製品であれば、もう少しコンパクトに作ってもよかったかなと思いました。
反面、空気の流れがよいため着火性能には好影響です。
感想
コーヒーの引き滓から製炭したという、ちょっと変わり種の木炭。
環境にやさしい現代的な炭といえますが、残念ながらコーヒーの香りはしませんでした
「爆ぜない」「臭わない」といったオガ炭共通の特徴を備えていますが、「ハイカロ炭」という名称とは裏腹に火持ちがよくないのは残念なところです。
総じて大きな不満はないものの、他のオガ炭と比べてコストパフォーマンスが落ちるため、使うシーンを選ぶという印象です。
残念なのは、販売元の姿勢。
良い製品でも販売先がほとんど見当たりません。
ネットで確認したところ、通販とキャンプ場で数件の取り扱いのみでした。
シナネンのHPを見ると、関連会社(イシネン、栃木ブリケット)で製造していたようです。
シナネンさんにはコスト面を含めてもう少し頑張ってもらいたいところです。
※イシネン旧サイト http://www.sinanen.com/network/ishinen.html (リンク切れ)
※栃木ブリケット旧サイト http://shioya.shokokai-tochigi.or.jp/kigyo/001/001.htm (リンク切れ)
(2018.2.6追記)
メーカーに問い合わせたところ、現在は生産終了とのことでした。残念!
総評
一定の品質は確保しているので、BBQの際には好適
コメント
きゃんさんこんにちわ。
以前ご挨拶させていただいた七輪貧乏キャンパーのナカガワと申します。
ハイカロ炭のレビューありがとうございます。
最終的にはオガ炭がいろんな意味でバランスが取れているんでしょうかね?
私はブンタキ1片からマングローブ炭に着火させメインのオガ炭を入れて完成っていう感じですね。
ナカガワさん、こんにちは!
半年経ってようやくレビューを掲載できました(^^ゞ
オガ炭は、品質と価格のコストパフォーマンスは優秀です。
一方で着火性の悪さや火持ちが良すぎること、販売方法の多くは5kg~
ですから、人にとってはバランスが悪い(使いにくい)炭種である一面も
持ち合わせています。
オガ炭の他にも、備長炭には備長炭の、マングローブ炭にはマングローブ炭
の、ナラ炭にはナラ炭の、それぞれ味(特徴)があって甲乙付けがたいのが
悩みのタネです。というわけで、結論は出ていません。
kyanは備長オガ炭からはじめて、それを超える炭を探してる途上です。
今後も定期的にレビューを掲載予定です。よければおつきあいください(^^)
(年に数種類というローペースです‥七輪の燃焼効率が良すぎて、なかなか
減らず次へ進めませんw)